BLUE BIND
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
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体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて 22 ]
2010-06-09(Wed) 09:19:41
阿久津城
土曜と日曜も、ウツミは俺の家にいた。
と言っても親がいて、いいところの続きはお預けのままだ。
しかも、ウツミは客間で寝泊りした。
「フローリングに布団じゃあ体痛くなるだろう」
と父さんが言ったから、母さんが客間のベッドを整えてくれた。
俺のベッドで一緒に寝ればいいだろ、
とはさすがに言えるはずもない。
土曜は、親のいない時間を知っているからと、
ウツミは家に戻って、少しの着替えと教材を取ってきた。
同行すると言ったら断られた。
「‥いいって。親子水入らずの時間すごしてて」
実は俺、アリゾナには先月までいたんだ。
親と会うのはそんなに久し振りじゃないんだけど、
ウツミなりの気遣いなんだろう。
せっかくだから受け取っておくことにする。
と思いながらも特にやることがない。
母さんは、キーパーが掃除しているところを掃除していて、
父さんは、庭の雑草を抜き、タバコを吸っている。
すると、父さんがこう言った。
「城、ケーキ食べたい」
それならと、母さんとケーキを作ることにした。
材料がちょっと不足していたから、
スーパーは避けてデパートに買いにいく。
ふと、見慣れない雑貨店を発見した。
店の外にたくさんの花が飾られている。
どうやら新規オープンしたばかりの店舗みたいだ。
何となく店に入ると、アジアンな雰囲気が出迎えてくれた。
焚かれているお香がくどくないし、しかも俺好みだ。
ぶらぶらと店を回っていると、とある雑貨を発見した。
あ、これ、いいかもしれない。
考える間もなく、俺はそれを持ってレジに向かった。
家に戻ってケーキを作り始める。
母さんが張り切りすぎて、5種類ものケーキが完成した。
軽くケーキバイキングができそうな量だった。
甘党のウツミがびっくりするのを想像しながら、
淡々とティータイムの作業をする。
案の定、戻ってきたウツミはびっくりしつつ喜んだ。
それからみんなで、ケーキを食べまくった。
日曜は、親がばあちゃんのとこへ遊びにいった。
ウツミのことを持ち出したりしないでくれよ、
と念を押して送り出す。
そして、ウツミとやっと2人きりになれた。
「これから何しようか?」
もちろんあの時の続きだよな、と思いきや違っていた。
「‥ジョーの部屋のゲームしたい。やったことないんだ」
となり、ゲーム大会となった。
色んなソフトを並べて、どれで遊ぶかを選んでもらう。
ここでもし、ウツミが格闘を選択したら、
負けたほうが脱いでいこうぜ、
と言ってやろうと企んでいたら、ウツミが手にしたのはRPG。
「‥テレビで見たことある。やってみたかったんだ」
そんな満面の笑顔をされたら、
他のソフトにしようなんて言えるわけがない。
くそ、またもやお預けなのか。
俺はこんなことに負けない。
必ずチャンスを狙ってみせるぜ。
ウツミに付き合って、10時間、ゲームをプレイした。
良い子は、きちんと休憩しながら、プレイしようぜ。
そうしないと目がかなり疲れるからな。
「‥疲れたけど楽しかった」
と、コントローラーを床に置いたウツミの隙を狙って、
ちゅっと軽く唇を合わせた。
恥ずかしそうな顔をしたウツミ。
やばい、俺、マジでもう我慢できないかも。
と、ウツミの上に乗っかって、キスを続けた。
顔を離すとウツミは真っ赤になっていた。
切なそうな顔がたまらなく愛しい。
さらさらの髪を掻き上げてやると、
くすぐったそうな顔をしながら照れていた。
ウツミの全てに触りたい。
ウツミの全てを味わいたい。
ウツミの全てを俺のものにしたい。
やばい欲望が俺を支配する。
俺はそれに逆らわず、ウツミのシャツに手を入れようとした。
すると、ノック音がした。
「お風呂、どっちが先でもいいから入ってね」
そう言って去っていく母さん。
またもや、続きの行為が行えず、
俺とウツミは苦笑いを浮かべるしかなかった。
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