BLUE BIND
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実は私、献血大好きなのです。
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ぜひご協力をお願い致します。
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寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて 23 ]
2010-06-09(Wed) 10:40:05
阿久津城
月曜は、母さんの朝ごはんを食べて、登校。
ウツミはいつもより2時間も寝られたと喜んでいた。
そして教室に到着する。
クラスメイトの半分くらいはもう教室にきていた。
荒本や井出に挨拶し、机まで行く。
机にカバンを置くよりも先に、ぞろぞろと、
クラスメイトが俺とウツミの周りにやってきた。
何だかみんな怒っている感じだった。
「おい」
そう切り出した、先頭の仁志。
仁志天清は、確かサッカー部でキーパーをしている。
背が高く、そして日焼けしていて色黒だ。
その隣には、井出とか荒本もいる。
ウツミと俺は驚いていた。
「何?どうした?」
「木曜、何があったんだよ」
木曜に何かあったことをどうして知ってるんだろう。
という表情だった、俺。
それについての回答をくれたのは井出だった。
「連絡網、出席とは逆の順番なの。
だからみんな、笹崎君に何かあったって知ってるんだよ」
ということは俺に連絡網が回ったのはラストか。
そりゃあ、みんなも何かあったと知るはずだ。
って、俺どんだけプリント見てないんだか。
仁志は、ウツミを見て目を細めている。
ウツミは俯いたまま怯えていた。
「何があったか言いたくないなら言わなくていい。
ただし!次回は何かあれば俺達を頼ってこいよ!」
真っ白い歯を見せ、仁志は、にかっと笑った。
ウツミと俺はぽかんとした。
「笹崎、お前とはほとんど話したことないけど、
縁があったから同じクラスになったんだ。
だから、ちっとは頼れよな。みんなで心配してたんだぜ」
仁志は、ウツミの肩をぽんと叩いた。
そこで井出が横槍をいれた。
「みんなって言うけどね、仁志君がたぶん一番心配してたよ。
サッカー部の先輩にお願いしまくって、
阿久津君にメールして何があったか今どうなのか聞いてくれって、
たくさん頼んでたの見たんだから」
「うわあ!井出!それは内緒だって!」
えへへと微笑む井出のことを、仁志は隠そうと必死に動いた。
いや、もう聞いちゃったんだから遅いって。
だから、テーマパークで遊んでいた時に、
やけにたくさんのメールが送られてきていたのか。
今思えばあれは全員、サッカー部だったような気もする。
「ごほん。とにかくいいな、笹崎。
阿久津だけじゃなくて俺達だって味方なんだからな。
そこんとこ忘れるなよ」
「‥うん。ありがと」
ウツミは安心したのか笑顔になった。
引き込まれるような、花が舞っているかのような、極上の笑顔。
その笑顔があまりにも可愛くて、みんなで見とれた。
そこには、もちろん俺も含まれている。
俺達を見た途端、ウツミは真顔になって、
くるりと後を向いてしまった。
「どうした、ウツミ?」
「‥俺の笑った顔、なんだか気味悪いみたいでさ、
笑うといつも呆れた顔されるんだよ。
だから、なるべく笑顔にならないように意識してるんだ」
それって、完全にウツミの解釈違いじゃないか。
気味悪いんじゃなくて可愛んだって。
呆れてるんじゃなくて見とれてるんだって。
「笹崎君、あのね、みんなは呆れてるんじゃなくて‥」
井出がそれを説明すると、ウツミはびっくりしていた。
あんまり笑わないのは、そういうことか。
環境で悩んでいるからだと勝手に思っていたけど、
そういう理由もあったとは。
ウツミは、井出の説明を聞いても信じられない感じだったけど、
まあ、少しずつ信じればいいさ。
ウツミはそこから少しみんなと喋っていた。
とにかく、クラスの連中が味方と理解したはずだ。
俺もウツミもいいクラスに恵まれてよかった。
そして、放課後。
両家の両親と、校長と教頭と結城の7人で、
今後のウツミについての会議がされた。
ウツミは両親がきたことに感心していたけど、
口を利かなかったしあちらから口を利くこともなかった。
色んな親子の形があるな、と思う。
そして、俺達はそこへ参加できなかった。
「これは、大人だけで解決する問題だからね。
まあ、頼りないけど僕達に任せておきなさい」
スーツ姿の父さんが、親指を立てながら自信を見せていた。
しかし、大の男が、モスグリーンのスーツってどうなんだ。
母さんに至っては、オレンジ色のワンピースときた。
こういう場ってのはさ、もうちょっと、こう、
無難なリクルートスーツみたいなのが常識なんじゃないのか。
うん、まあ、いいけど、俺がなんだか恥ずかしい。
俺とウツミは教室で結果を待っていた。
誰もいない教室に響いているのは、黒板上の時計音。
そこへ現れたのは、満面の笑みを浮かべた結城と、俺の親。
結果、ウツミは俺の家に住むことになり、
引越しは土曜だと、それすら決まっていた。
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