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お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて 29(R18) ]
2010-06-11(Fri) 13:14:05
笹崎侑津弥
ジョーはじっと動かないでいた。
苦しそうに息をしながら、俺のことを気にしている。
もしかしたらソコが慣れるまで待っているのかもしれない。
苦しさを逃がそうと、力を抜きながら息を整えていると、
萎えかかっていた俺のを、ジョーが軽めに扱いてきた。
すると、ジョーが顔を歪めた。
「うわ、ウツミ締まりすぎ‥っ」
「‥その手、離して、んあっ」
腰の奥からずっしりと込み上がってくる、
表現しようのない感覚に、涙がたくさん溢れてきた。
ぺろりと俺の涙を舐めたジョーは、扱くのを止めて、
ゆっくりと腰を前後に揺らした。
ぬるんと抜かれて、ずんっと突かれる。
脈打ちが伝わる衝動に、俺の体はびくっと跳ね上がった。
「‥あ、ひっ!」
何とも情けない声だけど、痛くなかったのが救いだ。
中身を擦られる感覚に耐えられず、涙の溜まった目を細めた。
水中に潜ったように視界が滲んでいる。
ジョーのことも見えなくなって、どんな顔なのか判らない。
でも、もうそんなのはどうでもよくなった。
全部がどうでもいいくらい気持ちいい。
肌のぶつかる音と、ベッドの軋む音だけが、やたら耳に入った。
「‥はっ、はっ、はっ‥はぁ、んぁあ‥っ」
ジョーのリズムに合わせて息をする。
熱のこもった息が、全部をからからに乾燥させていった。
ぐいっと揺さぶられ、涙が落ちてジョーの顔が見えた。
ジョーは、すごく興奮していて、とろんとした目をしている。
「たまんね、くっ、あ、すっげ気持ちいい‥」
「‥はぁ‥あっ、んん‥ジョー‥それ、やめ‥っ」
ジョーはいきなり、動きながら俺のソレを掴んだ。
いや、掴んだだけじゃなくてまた扱いてきた。
その手は無我夢中に動いて、とにかく加減も遠慮もなかった。
何もかもがマッハとしか言いようがない。
前も、後も、がんがんに攻められる。
頭が真っ白で、これじゃあ何も考えられない。
それなのに、もっとジョーに攻められたいって思っていた。
このままだと俺が俺でなくなりそうだ。
「‥んあっ、あぁあっ、だめ‥俺‥おかしくなる‥っ!」
「くう、おかしくなっても、はあっ‥ウツミ好きだ」
好きと言われ、胸がきゅんと搾られたように切なくなった。
俺もたくさん好きって伝えたい。
ジョーに、俺のこういう気持ちを感じてほしい。
「‥うん‥んっ、んんっ、俺もジョー好き‥っ」
すると、ジョーのソレが弾けたように大きくなった。
いきなりの衝撃にびっくりして、ぶわっと涙が零れる。
「うく、ウツミ、もっと力‥抜けない‥?」
どれだけきついのか俺には判らなかったけど、
ジョーが顔を歪めていた。
だけど、これでも精一杯に力抜いている。
ムリだと言わんばかりに、ぶんぶんと首を振ってみせた。
色々ともう限界だった。
「‥だめ、ああう、また、出るっ」
「んじゃイけよ、ほら‥!」
俺の切ない声が届いて、ジョーは腰の律動を激しくした。
そのせいで、ベッドの軋みがやかましいほど鳴った。
「‥ジョー、もうだめ‥ああうっ‥だめだって、イキそ‥っ」
体の至るところを快感が走り抜けていく。
腰から沸いてきていた何かを逃がそうとした、その瞬間だった。
「‥んんん、ジョー、もう‥イク、イク‥っ」
ぶるっと体が震えるて、ジョーの手の中で俺は果てた。
それから、自分の内部が、
きゅうっと締まるのが伝わってくる。
「‥あ、つ‥ウツミ‥っ!」
俺に銜えられて吐き出したジョーは、
気持ちよさそうに時折うめきながら、何度も腰を前後し、
自分のソレを刺激して、絞るように出し切っていた。
次第に、仰け反っていた背を曲げて、くたっとしたジョー。
ジョーが汗に濡れた髪を上げる。
仕草も、表情も、あまりにも艶っぽくて、どきっとした。
「すっげ気持ちよかった、はあ、ウツミごめん、大丈夫?」
「‥うん、大丈夫」
ジョーは腰を下げてソレを引き抜いた。
さっきほどは大きくないけど、やっぱり内部を刺激される。
「‥う、んん、ジョーのでかい‥」
「誰かと比べて?」
はあはあと息を整えながら、にかっと笑ったジョー。
キスすらジョーが初めてなの知ってるくせに、
こういうことを言うのがむかつく。
「‥バカ」
「そのバカとセックスしたのはどこのどいつだ?」
セックスした。
そう聞いて、顔に火がついたように真っ赤になった。
そうだ、しちゃったんだ。
さっきまで、あまりにも夢中になってて気付かなかったけど、
ジョーとセックスしてしまった。
「お‥おい、いきなり赤くなるなよ。こっちまで照れるだろ」
つられて赤面したジョーが可愛くてたまらない。
「‥あははっ」
ジョーを見て笑った。
「ぷっ、くくくっ」
つられて笑い出すジョー。
俺達は、そっと手を伸ばして、ぎゅっと指を絡め合った。
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