2015-03-03(Tue) 05:03:27
「はい、はい、それでお願いします。
ありがとうございました。失礼します」 言って電話を切ると、鬼塚さんは微笑みながら、 俺の頬を穏やかに撫でてきた。 やっと電話が終了した。 それだけで、俺の心もほっとして力が抜けた。 体の力が抜け、鬼塚さんを包んでいる内部が、 少しだけ緩くなった。 痛かったであろう鬼塚さんがほっとした顔になる。 「マイト、待たせてごめん。 こっからスパートかけていくから」 言うが早いか、鬼塚さんの律動が、 今さっきよりも重たいものになった。 同時に、膨れていた俺のソレも扱かれて、 電気のような快感が、びりびりと体を駆け巡っていく。 途端に落ちそうになり鬼塚さんに抱きついた。 「ああっ、ああっ、鬼塚さん‥っ」 「もうイキそうじゃん。イッていいんだよ。 俺ももう出そうだしさ」 ふうっと耳に息がかかった。 くすぐったいような、気持ちいいような感覚に、 ぞくぞくと体が震える。 「出る、出る、イッちゃうっ」 鬼塚さんの重たい突きで、頂きに達した。 ぎゅっと俺に締めつけられて、鬼塚さんも射精する。 イッたばかりの、余裕のない鬼塚さんの表情が、 ちょっとだけ可愛かった。 自分と鬼塚さんの心音が、耳にうるさく響いている。 そんな中、体の熱がやっと全て引いていった。 次話へ 前話へ お気に召しましたら一票お願いします。 |