BLUE BIND

BL小説ブログ。危険を感じた方はお逃げ下さい。
  [ 星が刻んだ未来さえ2nd 17 ]
2015-03-04(Wed) 06:11:31
ふと目が覚めた。

見慣れた天井が、そこにある。
もちろん、ここは満さんと住んでいる、
マンションのベッドルームだ。

どうやら俺は夢を見ていたらしい。
過去、不本意ながらも鬼塚さんとセックスした、
誰にも言えない夢である。

いくら欲求不満でも、あんな夢を見るなんて、
最低ってか最悪ってか、もやもやして自己嫌悪してしまう。
はあ、と深い溜め息が出た。

すると、下半身にひやっとした感触がした。
イヤな予感がして、がばっと体を起こしたら、
案の定、トランクスの中が濡れている。
ここでまたもや、はあっと溜め息が出た。

ベッドを降りて、静かにバスルームへ向かう。
そろりそろりとトランクスを脱いでシャワーを浴びた。
シャワー後、情けないと思いながらも、
ざばざばとトランクスを手洗いすることにした。
この1枚の為だけに、洗濯機を動かす訳にはいかない。

ああ、もう、こんなこと初めてだ。

そして、今日は連休2日目。

昼になっても満さんからメールすら送られてこない。
昨日朝の、あの電話きりだ。

郁央と彰彦はバイト。
晋平は彼女とデート。
って、これじゃあ昨日と同じじゃないか。

満さんと会えるのか、会えないのか。
それだけでも判るんなら動きやすいのに。

とりあえずお腹が空いたから、コンビニへ行った。
限定だという弁当とおでんを購入し、本屋に入って新刊を眺める。

あ、好きな作家の新刊が出てる。
取ろうとした時、横から奪われた。

「あ、すみません」
聞いたことのある声に、はっとする。

横には何と、菅生さんがいた。

次話へ 前話へ

お気に召しましたら一票お願いします。
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ

星が刻んだ未来さえ2nd | TB:× | CM : 0
星が刻んだ未来さえ2nd 16(R18)HOME星が刻んだ未来さえ2nd 18

COMMENT

COMMENT POST

:
:
:
:



 
 管理者にだけ表示を許可する


copyright © 2024 BLUE BIND. All Rights Reserved.
  
Item + Template by odaikomachi