2015-03-07(Sat) 06:20:36
「マイト君、効いてきたかい?」
聞いたことのある声がする。 ゆっくり目を開けると、部屋が薄暗く、 ここがどこか判らなかった。 頭が重く、とてもふらついている。 そして、体が熱く、下半身が疼いて仕方ない。 よく見ると、俺は裸になっていてベッドに膝で立っていた。 しかも、背中で手首が紐みたいなもので縛られている。 どういうことなんだ、これは。 すぐ近くから、笑っている声がした。 そこには菅生さんがいて、俺のことを見ている。 「マイト君、効いてきたかいって聞いているんだけど?」 「何が‥ですか‥」 「何がって薬のことに決まってるよ。 錠剤を2粒、さっきビールで飲んだじゃないか」 ああ、考えてみれば昔、こういうことがあった。 じゃあ、昨夜のと同様に、これも夢なんだ。 やっぱり俺は欲求不満が溜まっているらしい。 この夢が終わったら、1人でさっさと処理しようじゃないか。 くい、と顎を上げられると顔が近づいた。 「どうしたの?考え事?」 「いえ‥薬がちょっと効いてきたみたいで‥」 「そうか、やっとか。よかったよかった。 でも、錠剤のせいか即効性がないね。 もうちょっと品質改良しないとだめだなあ」 嬉しそうに言いながら、俺の胸に、 菅生さんが器具をつけてきた。 5センチほどの丸いシリコン状のものに、 モーターがついているらしく、リモコンがある。 「これ何ですか?」 「これは乳首用ローターだよ。マイト君は胸が感じるでしょ? これで、もっと感じてもらおうと思ってね」 にたり、と微笑んだ菅生さん。 薄暗くなっている部屋のせいで、とても怖く感じた。 瞬間、スイッチが入れられた。 次話へ 前話へ お気に召しましたら一票お願いします。 |