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  [ 星が刻んだ未来さえ2nd 25(R18) ]
2015-03-15(Sun) 09:14:27
ドライオーガズムを経験できると説明書にあった。
しかし、菅生さんから色々とされたせいで、
ドライでイクということに、いい思い出がない。
そんな訳でエネマグラに頼るだけではなく、
素直にソレを摩擦し、このまま射精しようとした。

がちゃがちゃ、がちん。

聞いたことのある音に、体が凍る。
玄関の施錠が、開いた音だった。

まさか、満さんが帰ってきたのか。
いや、そんなはずはない。
帰るならメールくらい送ってくるはずだし、
昨日も今日も、明日だって仕事だったはずだ。

すると、こちらに突進してくるような足音がした。
どたどたと酷く急いでいるような歩く音に、
ますます体が凍ってきて、ソレが萎えて縮んだ。

いやいや、むしろ萎えてラッキーだ。
萎えたソレをジーンズに収めて、
慌ててシャツやベッドなどを直す。

ぼさぼさの髪を手で直しながら、
ベッドルームの鍵を開けたところで、
ちょうど満さんがやってきた。
息を切らしながら汗を流している。
スーツ姿だけど、ネクタイが外されていた。
相当、急いできたような感じだ。

満さんを見ただけで、抜き忘れたエネマグラが中で蠢く。
俺は、できるだけ満さんを見ないようにした。

「お‥おかえりなさい‥」
「急いで戻りました。これから旅館行きましょう」
「え?旅館?どういう意味ですか?」

頭がパニックを起こしている。
帰ってきた満さんが、旅館へ行こうと言っている。
そんな約束なんて一度もしていないのに。

すると、満さんはベッドルームに入って、
クローゼットにある旅行用バッグを、ベッドに置いた。
「今日と明日、仕事で休みを貰ったので、
 温泉のある旅館を予約しました。
 私なりのお詫びです。今からでも間に合います。
 さあ、舞斗君も、出かける準備をして下さい」

脱いだスーツをハンガーに掛けたり、
私服へと着替えたり、バッグに荷物を準備しながら、
つらつらと説明をしてくれた。
準備をする手際がよく、俺はただ佇んでいた。

つまり、満さんも連休を楽しみにしていた。
だけど急に仕事が入って、満さんも俺くらい寂しかった。
そのお詫びに、今日と明日、仕事で休みを貰って、
一緒に温泉に行こうと思ってくれた、ということか。
じんと胸が熱くなった。

「さあ、これから行きましょう」
俺の手を、満さんが握ってきた。

瞬間、エネマグラを中で感じてしまった。
まずい、どうにか何か口実を作って、
早くこれを抜かないと、やばいことになる。

「あの、俺、その‥」
「どうかしましたか?」

ああ、こんな時に限って何も浮かばない。
どうしよう、どうしたらいいのだろう。

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