BLUE BIND
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Author:水色
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 雲の上の輪廻 1 ]
2010-09-05(Sun) 08:05:28
管制塔からやっと指示がきたのか、
僕達の乗る飛行機が、ようやく飛び立った。
僕は窓側の席で、クレウスが通路側にいる。
小さい窓から、日本の地をじっと眺めていると、
クレウスが僕の手を握ってきた。
「ミレトス名残惜しいのかい?」
にこりと笑いながら訊ねるクレウス。
「いや、違うよ」
「それじゃあ何を考えているの?」
「クレウス‥ごめんね‥」
突然の謝罪に、クレウスがきょとんとする。
青い瞳から目を逸らし、僕はもじもじと答えた。
「クレウスの話をちゃんと聞いていれば、
日本で一緒に楽しく過ごせ‥んっ」
言い終わる前に、クレウスが僕の唇に指を立ててきた。
そして、ウインクをひとつ。
「いいよ、もうそれは終わったことさ。
ただし2度目はないよ」
「うん」
「それから、帰国してからおしおきが必要かな」
「‥っ」
やっぱりあるんだ、と思って体中が熱くなった。
クレウスのおしおきは、愛情表現だ。
それは重々承知している。
だけど、深夜の誰もいない公園に行ってから、
陵辱、はちょっとオーバー表現かもしれないけど、
それに似たことをされるのは慣れない。
それでも、それを僕が受け入れるのは、
やっぱりクレウスが好きだからなんだろう。
「ところで、ジョーとキスしたかい?」
クレウスが話を変えてきた。
「してないよ。ジョーはもう僕達とはできないって」
「そうか。パートナーができたんだね」
「誰とまでは言わなかったけど、たぶん‥」
「ウツミ、だろう?」
ジョーに対するウツミの瞳で、すぐに判った。
露骨な嫉妬、それを隠すことができないほど幼いウツミ。
ジョーへの愛情がそれほど率直だという証拠でもある。
「クレウスは、ウツミとキスしたの?」
「できなかったよ。かわされてね」
ほっとして、ふうと肩の力を抜いた。
すると、それが判ったのかクレウスは笑った。
「安心したかい?」
「‥あ、うん」
「ミレトスは嫉妬してばかりだ」
クレウスは、成績が良く人望も厚い。
ただ、マジメでちょっと潔癖なところがあるせいか、
友達の人数が僕より少ない。
僕は、双子なのにクレウスとは真逆で、
成績も良くないし人望も薄っぺら。
マイペースで、だらだらと過ごすのが好きだけど、
なぜだか友達だけはいる。
それでも、クレウスを羨ましいと思っていた。
だけど、1人でいることの多いクレウスの背中を、
いつからか目で追うようになり、
そしていつの間にか好きになっていた。
「それくらい僕はクレウスのこと愛しているのさ」
「知ってる」
傾斜する飛行機に便乗して、クレウスが頬にキスをする。
僕は赤くなったクレウスの頬に同じことをした。
やがて飛行機は水平飛行になり、遅いランチが配られた。
それを平らげて、しばらく食休みしていると、
メインの明かりが落とされ、周囲がゆっくりと薄暗くなる。
薄暗い光景は、日本行きの飛行機での、僕の心と同じ。
1週間前、僕は全くクレウスと口を利かなかった。
クレウスが女の子と買い物にいったこと、
もちろん僕は知っていた。
彼氏へのプレゼント選びというのを口実に、
女の子が、クレウスとデートをしたかったらしいことも。
寝取るのが趣味、という噂が女の子にあって、
ちょっと有名な人物ではあった。
でも、クレウスと僕は愛し合っているし、確固たる信頼もあり、
僕はクレウスがショッピングへいっても気にしなかった。
しかし、事件は当日夜、静かに起こった。
クレウスとセックスした、
というメールが僕や友達に一斉に送られてきた。
もちろん、その女の子からだ。
だけど、メールだけの報告では信用できなかった。
クレウスは優秀で格好いいから、隠れファンが多いし、
それに、こんなデマは1度や2度じゃない。
と返したら携帯に画像が送られてきた。
裸でベッドに寝ているクレウスの姿だった。
どうやらはそれは合成写真だったらしいけど、
携帯の荒い写真で、そんなことに気付くはずもないまま、
クレウスとケンカして、そのまま日本留学にきた。
これが、留学前夜の出来事。
ジョーに逢えた嬉しさはあった。
だから気晴らしに、あちこち連れ回してもらった。
だけど、クレウスと口を利かずにいて、
それだけで拷問されているような気分でもあった。
留学最終日、ジョーの部屋を借りて誤解が解けて、
クレウスと繋がれた時はほっとしたし、心から幸せだった。
その代わり、おしおきが待ってるけど。
そんなことを思い出していたら瞼が重くなってきた。
「クレウス、僕ちょっと眠るね」
「ああ、おやすみ」
おやすみのキスを額に受けてすうっと眠りに入った。
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