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  [ 雲の上の輪廻 2(R18) ]
2010-09-05(Sun) 14:30:21
目を覚ますとクレウスは本を読んでいた。
「起きたのかい?」
「うん。クレウス寝ていないの?」
「まあね」
クレウスは将来小説家になりたいらしい。
官能小説かと訊ねたら怒られて、
ミステリを書きたいんだと言われたっけ。

そんな昔を思い返したら、ふとトイレに行きたくなった。
喉も渇いたしトイレついでにCAに飲み物をもらおう。

「クレウス、僕トイレ行ってくる」
「それなら僕も行こうかな。ちょっと歩きたいし」

席を立ち、機内の寝静まっている通路を従行して、
トイレに向かった。

「ミレトスお先にどうぞ」
「ありがとう」

促され先に入った、瞬間。

クレウスも、トイレに入ってきた。

僕達の体がトイレ内で密着する。
にこやかなクレウスは、僕を見たまま鍵を閉めた。

用を足しているシーンは前に見られたことがある。
こういうプレイだから、とクレウスは説明してくれたけど、
でも、今ここではやりたくないしするのは困る。

「どうしたの、クレウス?」
試しにとぼけて訊ねてみるも、
クレウスを警戒してるのか、思わず声が掠れた。

「ミレトスの寝顔で興奮してしまったんだ。
 口でしてこれを静めてもらえる?」
僕の手を、クレウスは己のファスナーに導いていく。
ジーンズで目立たないけど、確かにそこは膨らんでいた。

「ここで?」
「そうだよ。さすがに座席ではムリだろう?
 ほら、早くしないと誰かくるから」
くすりと笑いながらトイレに座った、クレウス。

目尻と口脇が、きゅっと吊り上っている。
こうなると、僕はもうクレウスに従うしかないし、
従わないと状況は納まらない。

僕は、クレウスの前にそっと屈みこんだ。

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CA=キャビンアテンダントの略です。
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