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  [ 傷痕は誰が為の 1(R18) ]
2010-10-18(Mon) 04:25:47
9月の中旬。
夜でもじっとりと汗ばむような暑さの、ある日の夜。
ヒロはベッドの上に座っていた。
僕は膝の間に屈み、興奮したヒロのソレを頬張っていた。
巧みに舌を絡ませ、じゅるっと音を立ててそれに吸い付く。
僕に挿っている錯覚を口で与えるように。

「俺、もっ、出そ‥っ」
「いいよ、イッて」

瞬間、僕の口にどろりとした液が放たれた。
唇でヒロのソレを扱き、幹に残っているものを吸い取ると、
びくびくと太ももを震わせながら、ヒロは仰け反った。
「あ、う、くう‥っ!」

全て吸ったものを飲み込むと、
ヒロは僕の頭を撫でながら、ぐったりとした。

「‥はあ‥はあ、強烈」
「刺激的、でしょ」
「ん、そうとも言うかも‥はあ‥」

ぱたん、と倒れたヒロはベッドでうつ伏せになった。
僕はその背中に被さって、ヒロの汗を舐める。
くすぐったいと笑うヒロを心ゆくまで楽しみながら、
僕は足元に回り、その腰を高々と上げた。

「うわ‥この格好恥ずかし‥」
「すぐにそう思えなくなるよ」

僕らしくないことを言いながら、
ヒロの後にローションを垂らした。
とろり、とそれが後を濡らす。

「ひ、冷てっ」
冷たさにぶるっと震えたヒロ。
唇を噛みながら頬を赤らめている。

それを見て僕は嬉しくなった。
これからもっと乱れるところを見られるんだ、
と考えただけで体がぞくぞくする。
それを味わうかのように唇をぺろりと舐めながら、
ヒロの中に指を挿れていった。

「うあ、あ‥!」
「体はすぐに熱くなるからね」
ぐちゅ、と音を鳴らしながら指を捻る。

「はあっ、はあっ、カズ‥んああっ」
僕のことを無意識に呼びながら、ヒロは枕を握った。
震える背に、ちゅっと唇を落としてあげる。

ヒロはもう痛いだけじゃない。
もっと中を掻き回して、と僕に切ない瞳で訴える。
僕を煽るように中が締まり、ヒロの懇願に僕は興奮した。

内部へ冷たい酸素を送るよう、人差し指と中指で、
ぐいっと横に広げる。
すると、だらしなく口を広げたまま、ヒロが喘いだ。

「くあっ、あああ‥っ」
「ヒロ、ここすごく気持ちいいでしょ」
「‥んあ、な、んで‥?」
「僕にだってそれくらい判るよ。
 素直なヒロ可愛いね、いじめたくなるくらいに」

ごくりと息を飲みながら僕は言った。
タチバージョンの僕はさらりと恐ろしいことを言う。
いや、ヒロが悪いんだ。
ネコバージョンのヒロが僕を煽るのがいけないんだから。

くちゅくちゅと音を響かせながら指を動かす。
不意に、ヒロの弱点に接触したのか、
びくびくと目の前の腰が震え上がった。

「い、あ‥ああ‥っ」
「ここもいいの?」
「わか、ん、な‥いい、はあっ」
飲み込めない唾液を垂れ流しながら、震えて答えるヒロ。
この反応なら、挿れられるくらい解れたはずだ。

ずるりと引き抜いた指を舐めながら、
「挿れるよ?」
とヒロのそこに僕自身の先端をくっつけた。

挿れてほしいとヒロが苦しんでいる。
僕もヒロに挿れたくて苦しいから、よく判る。

挿りたがっているソレにローションを垂らすと、
ヒロは息を荒げながら僕に言った。
「ん、早く、カズきて‥」

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