BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 笹崎侑津弥の恋愛相談室 5-4 ]
2011-03-27(Sun) 05:35:57
受付番号5:井出風音(青い空を見上げて)
※ウツミによる行動描写があります
※少々NLネタにつきご注意下さい
「それって私が知ってる女の子?」
「‥いや、俺、ジョーと付き合ってる」
心臓が、どくんと跳ねた。
井出はこの意味を、どんなふうに捉えるだろう。
「阿久津君?」
「‥うん」
「そっか。ちょっと驚いたけど、それ判る気がする。
っていうより納得しちゃうよ」
「‥マジで?」
もっと驚かれるかと思いきや、意外な反応。
でもまだ、心臓は、どくどくと早く脈を打っていた。
「だって、言われてみればそんな感じするもん。
そうなんだ。ウッチも幸せなんだね。
私ちゃんと話してくれて、ありがとう」
「‥いや、ジョーが話していいって言ったから」
「ウッチは?イヤじゃなかった?」
「‥ん、そこら辺はジョーに任せてたから」
ほうっと、溜め息とは違う息を、
井出は長くゆっくり吐いたみたいだ。
「すごい信頼関係だね」
「‥そうかな。俺があんまり考えてないだけ」
「それは違うよ。考えているから阿久津君に任せられるのよ。
2人のこと見習わないと」
そう言われて照れた。
言われてみれば確かに、打ち明けるのが他の人だったら、
ジョーがオッケーでも俺はノーだったかもしれない。
そうか、俺、考えてないだけかと思っていたんだけど、
ちゃんとジョーを信じていたのか。
「‥って俺達のことなんか見習わなくていいし」
「いいじゃない。まず先に康太に謝るよ。
これから何かあればビンタしないで話すようにする」
「‥荒本、きっと電話待ってる」
「そうだね。ウッチありがとう。また相談乗ってね」
「‥ん、それじゃ」
ぷつん、と音がして携帯を畳んだ。
俺はどっと疲れ、はあっと肺の息を吐き出しながら、
ベッドに倒れ込んだ。
タイミングを計ったかのように、ジョーがやってくる。
「お疲れ、ウツミ」
「‥うん」
「打ち明けたんだろ?何か言ってたか?」
ジョーはベッドに座りながら訊ねてきた。
「‥すごい信頼関係だねって」
「そうか。荒本とこれで仲直りできるな」
「‥ジョー知ってたんだ?」
「井手の大声、すっげ聞こえた。
仲村さんっていう先輩がびびったくらい。
こりゃあ2人が痴話ゲンカしたな、てさ」
「‥だったらジョーが井手の相談乗ればよかったのに」
溜め息をつきながら唇を尖らす。
ジョーとだけしか付き合ったことないから、
いいアドバイスなんかできないし、
相手が望むような台詞を言うこともできない。
俺なんかが相談に向くはずがない。
すると、ジョーが俺の前髪に触れた。
「荒本は、ウツミを頼ったんだ。
俺がそれに加わったら、それこそややこしくなる」
「‥まあな」
「それに、解決したんだから結果オーライじゃん」
ジョーは優しく笑った。
ウツミだってやればできるんだから、
とでも言いたそうな目をしながら。
「‥そうだけど、ちょっと疲れたかも」
「これからもっと疲れることしたいんだけど?」
ジョーがキスしてくる。
暖かくて柔らかい唇が、疲れた俺ごと包んだ。
そのまま、ジョーに身を委ねることにした。
前回相談者:井出風音3
そして物語は新章へ‥。
お気に召しましたら一票お願いします。
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