BLUE BIND
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 1 ]
2012-02-07(Tue) 06:50:00
職場の店長に、なぜか呼ばれた。
呼ばれるようなことをした覚えはないんだけど。
車両の整備の不備か、それとも俺へのクレームか。
いずれにしろ、呼ばたからには行かないと。
タイミングよく車のメンテナンスは終わっていて、
あとはサービスで洗車するだけだった。
これは後輩に一言言って、やっておいてもらおう。
手袋を外して車庫を出た。
それでも爪の中にまで、車のオイルが染みている。
まあ、メカニックってのは、こんなもんか。
店内に入ると店長に声をかけられた。
店長の隣にいるのはここでは有名な人だ。
八剣智さんという人物であり、
会社経営し、しかもフォーミュラニッポンで、
オーナーとしてチーム参戦している。
足を組んでイスに浅く座っていた。
スーツが似合っている、かなり渋い人である。
こういう中年になれたら格好いいだろうな、
なんて思いながら眺めていると、
挨拶くらいしろと店長にせっつかれた。
「あ、前澤聖です」
「八剣です。仕事中、呼び出してしまって申し訳ない。
お願いがあって参りました」
「お願い?」
縁のない人から、お願いされる覚えはない。
だけど、スルーできない状況であるはずもなく、
聞くだけならと伝えると、こう言われた。
「腕のいいメカニックだと聞きました。
我がフォーミュラニッポンのチームへ、
入ってもらえませんか」
とある事情により、
メカニックチーム全員辞めてしまったらしい。
そこで、新しいスタッフメンバーを探している、
とのことだった。
「あの、どうして俺なんですか?」
「僕の車のブレーキのセッティングが君と聞きました。
硬くもなく柔らかくもない、
あのフィット感を出す腕がほしいんです」
ブレーキ調節をしてほしいという高級車が、
自分に回ってきているのが脳裏に浮かぶ。
そうか、あの車がこの人のなのか。
あんまり気にしたことがないから知らなかった。
「どうだい?やってみないかい?」
「いや、あの、でもですね‥」
ここですぐに返事しろってか。
俺は困り、しどろもどろになった。
工業高校を出て、自動車大学を出て、
無事にこのディーラーへ就職した。
独身だけど30歳にもなる。
残念なことに仕事一筋すぎて彼女はいないけど、
俺にだってちょっとくらい考えさせてほしい。
答えを渋ると、あははと笑われた。
「これは失礼した。考える時間も与えず、
返事をすぐにもらおうなんて図々しかったね」
「あ、いえ」
「それでは一週間あげましょう。収入や休日、
仕事のスケジュールについての資料を、
明日ここへ持ってきますので参考にして下さい」
それだけ言うと、八剣さんは起立し、
スマートに俺へ握手を求めてきた。
つられて手を差し伸べると、手をじっと見つめられた。
「オイルの染みたいい手をしている。
いい返事をもらえるのを期待しています」
「あ、はい」
これが、俺がチームESに入ることになった、
きっかけとなった。
次話へ
決めたゴールを走れ、連載スタートです。
エロまでの道のりは遥か遠いですが(苦笑)
宜しければお付き合い下さいm(^▽^)m
お気に召しましたら一票お願いします。
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