BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 決めたゴールを走れ 74 ]
2012-05-06(Sun) 02:00:00
「で、聖はどれが食べたいって?」
楠さんと舞斗君が去ってから、光さんが訊ねる。
どうやら俺に食べ物を運んでくれるらしい。
しかも、怒ったように聞いてくる。
そんな素直じゃないところが可愛いくて、
にやにやを堪えながら答えた。
「どれでもいいです」
「あっそ。そこで待ってろ」
食べ終えた空の皿と、フォークを手にした光さんは、
ビュッフェへ行ってしまった。
そして、盛るだけ盛って、つかつかと戻ってくる。
ローストビーフのサラダ、パンにチーズにハム、
フルーツまで更に乗っていた。
厚めのローストビーフにフォークを刺し、
少し赤くなりながらもそれを口に近づけてくれる。
「ほら、とっとと口開けろ」
言いながら照れている光さん。
それが感染して、俺までも照れた。
でも、嬉しくて笑った。
すると、光さんもにこりと笑う。
手はケガして痛いけど、ケガしてよかった。
なんて思いながら、あーんと口を豪快に開けた。
「前澤チーフ!取材いいですか?」
こんな時に限って、メディアが俺の傍に寄ってきた。
それぞれの腕章を確認させてもらうと、
テレビ局が2社、雑誌が3社、という感じだった。
しかも、いいともだめとも言っていないのに、
早くもカメラのシャッターが切られてしまった。
光さんが慌てて、フォークを下ろす。
だけど、カメラマンは独り言のように、
いいショットが撮れたと呟いていた。
「取材だったら監督かオーナーの許可がないと‥」
「先程、八剣オーナーから許可頂きました」
言われてオーナーを見ると、目が合い、
こくりと笑いながら頷かれた。
こちらには取材の有無の意思はないってわけか。
「取材いいですか?前澤チーフ?」
「え?はあ‥まあ‥」
「それではまず今節優勝おめでとうございます」
「あ‥ありがとうございます」
光さんは取材が始まると、気を利かせてその場を去った。
しかも、ローストビーフの皿を持ったままで。
ああ、いいムードだったのに。
それに、腹もまだ満たされてないのに。
恨めしい気持ちを抱きながら、俺はメディアと話をした。
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