BLUE BIND
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最終更新2013.6.2
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水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 雨上がりの最果てで 57(完) ]
2013-03-06(Wed) 06:00:00
軽めにシャワーを浴びてから、
ベッドに並んで横になった。
波多野が、俺の手をそっと握り締める。
「何?どうしたの?」
「幸せだなって思ったら、
仲村さんの手握りたくなっちゃって」
「そっか。俺もすごい幸せだよ。
両想いだなんて想像できなかった。
波多野のこと好きだって自覚したのは、
佐伯さんと柏葉さんなんだよね」
佐藤文具店の佐伯さんと柏葉さんの、
男同士のキスシーンを目撃したことがあった。
その直後、偶然にも波多野と遭遇して、
自分の感情を、それがきっかけで知ることができた。
伝えると波多野に驚かれた。
大きな目が、もっと大きく広がる。
「実は俺も、そうなんです。
ほら、仲村さんが入院しちゃう、少し前に、
そういうことあったじゃないですか」
「ウソ。マジで?」
「マジですよ。こんなことでウソつきません。
うわあ‥信じられないですよ俺‥」
あのキスシーンがあったからこそ、
俺達は秘めていた感情を知ることができた。
まさかの偶然にびっくりした。
「だから、実はあんなことされて嬉しかったんです」
「あんなことって?」
「ほら、あの、前にここへ泊りにきた時、
トイレに行こうとした俺を、仲村さんが‥」
前にここへ泊りにきた時、したことと言われたら、
俺が波多野を襲い、むらむらと体が疼いて手を出した、
ってことしかないだろう。
あの時の自分が恥ずかしく、かあっと赤くなった。
「ごめん」
「え?どうして謝るんですか?
嬉しかったって言ったじゃないですか」
「あ、うん、そうだけど‥」
「あの時ちょっとだけ思ったんですよ。
仲村さんは‥俺のこと好きなのかなって‥」
でも、その後のバイトでのムードが悪かった。
波多野を突き放そうとして俺は尖ってしまったのだ。
だってしょうがないだろう。
波多野とまさかの両想いだなんて、
これっぽっちも思えなかったんだから。
「でも、そんな都合のいい偶然なんかない。
そうやって言い聞かせて俺は過ごしました。
そうしたらバイト中であんなことになったから、
すごい悲しくて泣いちゃって‥えへへ‥」
波多野は潤んだ両目を擦った。
その時の出来事が過ったのか、
ごまかすように、わざと明るめに笑っている。
ずきんと胸が痛くなった。
だけど、その当時の波多野のほうが、
もっともっと胸が痛かっただろう。
時間が戻せるなら戻せないけど戻せるはずがない。
詫びるように俺がキスすると、波多野の顔に笑顔が戻る。
その波多野の視線が、ふと窓の外に向いた。
静かにしていると雨音が聞こえてくる。
雨音は、穏やかにさせてくれるような音がしていた。
「雨が‥降ってる‥」
「そうだね」
「仲村さん、知ってます?
俺達に何かある時っていつも雨なんですよ」
波多野が、佐伯さんと柏葉さんのキスを目撃したのも。
俺が波多野を守り、怪我をして搬送されたのも。
波多野が俺にキスをして愛情を与えてくれたのも。
こうして、波多野と、やっと結ばれたのも。
「本当だ。いつも雨が降ってる」
「俺、あんまり雨って好きじゃなかったけど、
ほんのちょっと好きになりました」
「うん。俺も好き」
雨が降る中、俺達は目を閉じて耳を傾けた。
前話へ
雨上がりの最果てで、これでおしまいです。
ここまでお付き合い頂きまして、ありがとうございました。
このお話は、郁央と波多野を中心に、
サブキャラによる裏話をたくさん登場させました。
他の話の複線回収が、少しだけできた気がします。
こういうの、個人的には大好きなもので(笑)
郁央と波多野のお話、いかがでしたでしょうか。
郁央が幽体離脱が、ちょっぴりファンタジーでした。
このブログでファンタジーを書くのは初めてで、
個人的にはなんだかくすぐったい気持ちでしたが(笑)
上手にファンタジーを表現できたでしょうか。どきどき。
2人がカップル成立となった時点で、
一区切りつけたくてこれで完結致しましたが、
次回からの番外編も2人なのです(笑)
すみません、でもエロあるので許して下さい(笑)
番外編は、今後にかかせないお話になります。
エロも含めて、少しでもお楽しみ頂けると幸いです。
このお話は下書きがすらすらと面白いほど進み、
途中でほぼ毎日の更新となりました。
拍手やランキングからの応援、とても励まされました。
趣味での執筆ですが、応援があるのとないのとでは、
やる気が全然違ってきます。本当に感謝です。
これからも、マイペースで頑張ります
。
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