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　 [ 君とは幸せになれない　７１（Ｒ１８） ]

2013-10-17(Thu) 05:20:00

彼は体を、リズミカルに動かしていた。
ソレを濡らす精が、いい具合に潤滑油となり、
彼と僕を、繋がり続ける。

「真康‥ああ‥やめるんだ‥」
「イヤだ」
「こんなことをしても‥もう意味はない‥」
「恋人なんだから意味あるよ。
　公明だってセックスが気持ちいいでしょ？」

彼は、僕達が血縁者だと理解し、
それでも恋人でいたいと主張していた。
彼の意思は強く、僕はもう諦めた。
どうにもできないし諦めるしかなかった。

こうなったら僕も僕の思いままに、
動いてしまったも構わないだろうか。

悩んだ、苦しんだ、泣いた。
そして、たくさんもがいた。
それでも僕はこうしたいと思った。

「シャツを解いてくれないか‥」
僕は目を閉じ、声のトーンを落とす。

「それはしない」
「いいから早くシャツを解きなさい‥」
「しないって言ってんじゃん」
「君を今すぐにでも抱き締めたいんだ。
　僕にはそうすることも許されないのかい？」

ぴたりと動きが止まった。
そして、怒りの消えた目で、彼が僕を見る。
彼の顔が、泣きそうな、嬉しそうな、
何とも言えない顔になった。
ぎゅっと唇を噛みながら、シャツを解いてくれる。

「おいで、真康」

手を広げると彼の体が、ゆっくりと傾いてきた。

何が正解か、何が不正解か。

判らないまま彼と、ぎゅっと抱き締め合った。

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