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　 [ 君とは幸せになれない　７０（Ｒ１８） ]

2013-10-15(Tue) 05:25:47

ソレから口を離して、彼が口から精を垂らす。

いや、垂らしているんじゃなくて濡らしているんだ。
そうして、彼はきっと僕のソレを挿れるのだろう。

思った通り、彼は服を脱ぎ、僕の上に跨る。
目が吊り上り、怒っている目をしていた。

怒りたいのは僕もだった。
だが、怒ったところで何も変わりはしない。
血縁者だという事実はなくならない。

膝に下ろされたズボンが足に絡まっている。
手も縛られたままの僕は何もできない。

いや、できることが１つだけあった。

それは、言葉だけでも拒否をすることだ。

「やめるんだ、真康！」
僕の声が、裏返る。

僕達はもう恋人ではない。
繋がることを止めないといけない。
しかし、彼はそう思っていない。

怒った目のまま、彼が首を振る。
そして、僕の目の前で、
ゆっくりと腰を落としていった。

「だめだ！やめなさい！」
じたばたもがくも、それは無駄な様子だった。
彼は、目を怒らせたまま声も上げず、
恐ろしいほど静かに、僕のソレを納める。

きつくて柔らかくて温かい、彼の中で、
僕のソレが喜びながら蠢いている。
こんな状況だというのに気持ちがよくて、
僕はつい呻いてしまった。

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