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  [ 君、何を想う 2(R18) ]
2010-07-23(Fri) 19:50:10
阿久津城


シャツを床に置いたウツミを、ベッドに誘った。
セミダブル、男2人が寝るには狭いけど、
絡み合うにはちょうどいい幅が好きだったりする。
色っぽい鎖骨に触れると、ウツミが体をよじった。
「‥そこくすぐったい」
「じゃあこれは?」

鎖骨から肋骨へ、キスをする。
一箇所ずつゆっくり丁寧に、ちゅっと音を立てながら。

「‥ん、気持ちいい‥」
キスマークを付けていると、ウツミが熱い吐息を漏らした。
もちろん、脱がないと見えない所にしかつけない。
それが礼儀であり、相手を思い遣ることだと俺は思う。

すると、ウツミが少し体を起こして、キスをしてきた。
甘んじて受けると、ウツミの舌が入ってくる。
珍しく積極的な動きに、ちょっとびっくりしたけど、
こういうウツミも悪くはない。

そんなことを考えてにやついたら、
「‥はあ‥はあ‥」
と、ウツミは息を切らしながら唇を離してしまった。
2人を繋いでいた唾液が垂れていく。

こっちはまだ味わい終えていないのに、
とがっかりする俺のシャツを脱がしていくウツミ。

キスをやめてまで俺と肌を合わせたくなったのかな。
まだたっぷり時間はあるんだから、
ゆっくりじっくり楽しんで進めればいいのに。
とはいえ、前にダイニングでした時には、
我慢できないウツミはすぐ挿入してほしがってたっけ。

それにしても、ウツミに脱がされるのは照れるな。
「ウツミに脱がされると何かどきどきする」
「‥ふーん」

ウツミも同じこと考えてると思ったのに、
ちょっと意外な反応だった。

おかしいと思いながらウツミを見ると、
余計なことは一切言いません、といった表情のまま、
ぎゅっと口を硬く閉ざしている。

なんだ、さっきの返事はわざとか。
隠してるつもりでも俺にばれてるっての。

「ウツミ、して?」
硬い口、俺のせいで閉ざしたなら俺のために開いて。
そういうつもりで、ウツミに問うた。

してくれないなら、喜んで俺がするし、
してくれたら、それはそれでラッキーという、
ウツミがどちらを選択してもオイシイ展開になる。

「‥うん」
言うが早いか、俺に跨ぎ、ウツミは体を舐め始めた。
真っ赤で短い舌が、俺の胸元を這う。
ウツミは興奮したように、頬をほんのり赤く染めていた。

徐々に舐める場所を下げて、
ぱんぱんに膨れ上がったソレにウツミが手を添える。

短パンとトランクスを脱がされると、
どうしてもっと早く触ってくれなかったんだ、
とでも言うように、ソレはウツミの前で涙を流していた。
自分のなのに何だか恥ずかしい態度だ。

「‥いただきます」
ウツミは笑いながら、躊躇なくそれを頬張った。

これまでにもこの行為は何度かしてもらっている。
だけど、口だけでまだ達したことがない。

ウツミはそれを気にしているけど、
達するだけが全てではないし、
こうして愛してもらえるだけで幸せだった。

ウツミは、根元を口に含んだり、先端を舌で抉っている。
舌が強くあてられて腰が震えると、
やり場のない手で、ウツミの髪をくしゃりと混ぜた。
「あ、ウツミ、すっげ‥気持ちいい‥っ」

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