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  [ 風のように遥かに 20(R18) ]
2010-08-17(Tue) 03:00:00
「はあ‥んっ‥ああ、んあ‥っ」
呻きなのか喘ぎなのか、
先輩は、低く唸るように息を吐いていた。
すっぽりと包まれた俺は、程よい狭さと、
耐えられい熱で、何も考えられないほど頭が空になっていた。

だから、俺がいつから動いていたのかも判らない。

ふと見上げると、先輩は踊るようにして全身を動かしていた。

ダンスでも踊っているようなリズミカルな動き。
そしてなぜか、俺の腰が、それに合わせて動いている。

西日の差す部室が、サウナ状態になっていて、
ここにいる俺と先輩は全身に汗をかいていた。
顎から汗が落ちた時、先輩は、小さく息を吐いた。

「あっ、んっ、んん‥いい‥」
ミナミ先輩は、気持ちよさそうな笑顔だった。
俺も、すごく気持ちいい。
このままだと先輩にもっていかれそうなほどに。

だから、ミナミ先輩に気付かれないよう、
いいところを擦られないように腰をずらした。

そこがビンゴした。

「や、ああ、そこ‥んあ‥ああっ」
華奢なミナミ先輩は、細い体をびくんと跳ね上がらせた。

先輩は、体を支えるのに手に力をいれて、
俺の肩にぎりぎりと爪を立ててくる。
痛い、と思う前に、それさえも快感になっていた。

ビンゴした場所にあたった先輩が、
どんどん俺を締め付けてくる。
あまりにも気持ちよすぎて、
我を忘れそうなほど先輩を突き上げていた。

「先輩、も、ダメ、もたない‥す‥」
そう言うと、先輩は俺の手を自分の雄へ導く。
濡れているソレは溶けそうなほど熱くなっていた。
「はっ、あっ、これ握って‥っ」

言われるまま握り、握ってんだか扱いてんだか判らないほど、
手をごしごしと動かす。
すると、先輩自身が、ぎゅうっと締まってきて、
たぶん俺のが大きく膨らんだ。

どうやら、それが引き金になった。
「んあ、イクっ‥!」

先に達した、ミナミ先輩。
先輩が吐き出したものが先輩の腹に飛んでいく。
俺は急いで自分のを先輩から引き抜いて、
それを眺めながら俺もイッた。

はあはあと苦しそうに息をしている、先輩。
その腹の上で混ざる、命の源。
先輩は、息を整えながらそれを指で掬い、
ぺろりと一口舐めて、こう呟いた。

「‥ん、はあ‥おいし‥」

それは今までに見たことのない、ミナミ先輩の表情だった。

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