BLUE BIND
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Author:水色
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青い空を見上げて3rd (70)
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 風のように遥かに 22 ]
2010-08-17(Tue) 15:35:05
あの出来事から1週間。
先輩と何となく距離を置いていた。
部活中、顔は合わせるけど目を合わせることはない。
それでも、サッカーの練習は一通りできていた。
とりあえず俺にできるのは、現状維持。
悪くなりようがないとこまで陥ったんだから、
あとは、良くなるのを待つばかりだ。
忘れたいのに、嫌いになりたいのに、
前よりもっと好きになってる。
俺、こんなに未練がましい性格だったっけ。
きっぱりとふられたなら、俺だって諦められる。
でも、あんなことしてからふられたら、
意味が判らないし納得が行かない。
それに、先輩、終わってから泣いていた。
何でどうしてと疑問ばかり浮かんできて。
あれから食欲も睡眠時間も激減してしまい、
4日目には5キロ減った。
減ったと言うより、やつれたに近いみたいで、
家族に驚かれてやっと危機感を覚えた。
タツ先輩には、痩せるなと怒られた。
リュウ先輩から、ラーメンを奢ってやると誘われたけど、
食べたい気分じゃなくて丁寧に断った。
コンディション管理の重要性は承知しているのに、
それができていないと俺を咎めたりすることもなく、
両先輩はひたすら心配してくれている。
その心遣いに、泣きそうになる俺がいた。
結局、今はこのままでいくしかないと思う。
そう言い聞かせ、食事も睡眠も、ムリにとった。
答えのない悩みごとは疲れるから、
1人の時間は、友達にメールしたり電話かけたりして、
考えない時間を作るようにした。
もしまた女子に告白されたら、その子と付き合うか。
なんてことまで考えられるようになった、今日の早朝。
「今日、三波は休部だ」
俺にそう言ったのは、タツ先輩。
マネージャーの代わりに早くやってきたらしく、
部室には2人きりだった。
「そうっすか。珍しいっすね」
「三波からマキに伝言があるぞ」
「え?」
驚いて振り返ると、先輩は顎を引いて腕を組んだ。
「好きな人に会いにいく、だそうだ」
なんだ、それ。
わざわざタツ先輩に伝言することか。
「そ‥っすか‥」
「いいのか?」
「何が‥ですか‥」
「何を示しているメッセージなのか俺は判らんが、
三波なりのマキへの伝言なんだろう?」
先輩が、ぽんと俺の肩を叩いた。
「腹痛になるなら監督がこないうちだぞ?」
笑顔のタツ先輩。
この場面でのそういう笑顔は、マジで卑怯だろう。
「あの‥俺‥」
じわりと溢れてきた涙をぐいっと拭った。
「何だ?」
「腹が痛いみたいで‥家に帰っていいっすか‥」
「腹痛くらいで休部とはたるんどるな。
まあ、その代わり、復活したら練習メニュー2倍だ」
「‥はいっす」
タツ先輩に勢い良く一礼して、
俺は自己最速のスピードで自転車を飛ばす。
目的地は、ミナミ先輩の自宅だった。
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