BLUE BIND
BL小説ブログ。危険を感じた方はお逃げ下さい。
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Author:水色
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決めたゴールを走れ2nd 23 (08/22)
決めたゴールを走れ2nd 22 (07/11)
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+ 目次一覧
初めにお読みください (1)
青い空を見上げて (31)
僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
銀の翼が恋を知る (41)
そして水の言葉は生まれる (10)
雨上がりの最果てで (58)
雨の屋根の下 (7)
君とは幸せになれない (78)
全てを任せてキスをする (8)
星が刻んだ未来さえ2nd (43)
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水色:作者の独り言 31(ご報告) (08/09)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 風のように遥かに 25 ]
2010-08-19(Thu) 07:40:28
おばさんが、トレイを手に戻ってきて、
俺は思わず先輩から手を離した。
「トキちゃんの好きな塩大福を持ってきたわ。
後輩さんも召し上がってね」
トレイには麦茶と和菓子が用意されてあった。
風通しがいい和室は、エアコンが無くても涼しかった。
それでも、冷たい麦茶は嬉しい。
「はい。いただきます」
和室の上品な座卓に、それらが並べられて、
麦茶を飲んで塩大福を食べる。
後味がさっぱりとしていて美味しい。
さすが先輩の好物だけある、なんて思ってみたり。
俺達が、塩大福を食べて麦茶を飲むと、
おばさんは手をぱんと叩いた。
「そうそう。トキちゃんが来ると思っていたから、
ビッグニュースをとっておいたのよ」
「何ですか?」
先輩と俺のコップに麦茶を注いだおばさんは、
ポットをトレイに置きながら言った。
「昨日の夜中、敦美にやっと陣痛がきたの。
でね、今朝になって出産したのよ。男の子よ」
「おめでとう、おばさん。それと敦美姉さんも」
明るい笑顔を見せた先輩が、
飛鳥にお姉さんがいるんだと小声で教えてくれた。
「今日、これから飛鳥の友達くるんですよね?
おばさん忙しくなるし、母さんには僕から伝えておきます」
「ありがとう。それじゃあ妹への伝言をお願いするわ」
それとね、と続けておばさんは携帯をポケットから出す。
「産まれた赤ちゃんね、飛鳥と同じ場所に、
ホクロがあるんだって、メールが送られてきたの。
ほら、目のとこにホクロあったの覚えてるかしら?」
おばさんは、こちらに携帯の画像をむけた。
そこには産まれたばかりの、柔らかそうな赤ちゃんがいた。
眠っている顔のアップで、その目元をおばさんが指差す。
「もちろん覚えていますよ。すごい偶然ですね」
俺は仏壇の写真を見た。
右の目の下に、小さいけれども色っぽいホクロがある。
「そうなのよ。すごい偶然でしょう。
敦美とその旦那さんが、飛鳥の生まれ変わりだと言うの。
いいことしたから生まれ変わったのよって」
携帯を閉じながら写真へ笑いかける、おばさん。
つられるように、先輩も仏壇へ微笑む。
するとおばさんは、慌てて携帯を閉じた。
「あらあら。喋っていたらお茶なくなっていたわ。
おかわり持ってくるわね。大福ももっと追加しちゃうから」
もういいですから、と言っても、
好きでしてるから気にしないで、と笑うおばさんは、
空のポットと皿をトイレに乗せて、足取り軽く部屋を出た。
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