BLUE BIND
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 風のように遥かに 30 ]
2010-08-24(Tue) 04:40:06
「すごい濡れたね。はいタオル」
先輩宅の玄関で、バスタオルを渡された。
「どうもっす」
「とりあえず上がってよ。
そのまま帰してカゼひかれたら僕のせいになるしね。
あ、マキがカゼひいたって聞いたことないや。あはは」
「‥あはは。お邪魔します」
濡れた体で上がり、そのまま脱衣所へ案内された。
服を脱ぎ、乾燥機に放り込む先輩。
「ほら、マキも脱いで」
「はいっす」
下着以外を脱いで乾燥機に入れる。
視界内の先輩も、下着だけの状態だった。
ああ、目のやり場に困ります。
「あのさ、赤くなられると困るんだけど」
俺につられて赤くなったのか、先輩はトランクス一丁のまま、
恥ずかしそうに背中を向けてしまった。
「すみません」
滑らかなラインを描くウエストをガン見しながら、
小さく謝ると、体を拭きながら先輩は首を振ってくれた。
どうやらまだ顔が赤いみたいで、
許してはくれたけどこっちを向けないらしい。
「寒くない?シャワー浴びて温まる?」
「いえ、暑いくらいなんで寒くないっす」
「そっか。そうだよね。じゃあ部屋行こうか。
こんな場所じゃ息苦しいし、それに服も貸さないと」
「はいっす」
案内されたのは、先輩の部屋。
玄関まで送ったことはあれど、部屋へと上がったことはない。
部屋は和室で、円形の座卓に、本棚、タンスと、
シンプルな家具が配置されていた。
そこから出したシャツと短パンを、はいと渡される。
「僕のだと小さいけど、ないよりはマシだから」
「どうもっす」
背が20センチも違えば、確かにサイズは小さいだろう。
それでも、大きめのサイズを出してくれたみたいで、
どうにか短パンやシャツが着られた。
それにしても、家があまりにも静かだ。
「先輩、家の人は?」
「僕達は夏休みだけど平日の昼間だからね、みんな仕事だよ」
言われてみればその通りだ、と頷きながらふと見ると、
テーブルに和風庭園のジオラマがあった。
本物のちゃんとした庭園っぽくなっていて、
敷石があったり砂に模様があったりして和む。
座ってそれを眺めていると、隣に先輩が座った。
「それ、最近になって興味出てきたんだ。
いじっていると何だか癒されるんだよね。
なんて、ちょっとお年寄りみたいかな」
「いいんじゃないっすか。俺もこういうの好きっす」
顔を上げると先輩の顔が近くにあった。
慣れないアップに驚いて、またもや顔が真っ赤になる。
キスも済んでいる、セックスも済んでいる、
ちゃんと両思いなんだと確認もした。
それでも、息遣いすら届きそうな近距離に、
俺の心はどきどきと脈を打っていた。
「ん?どうしたの?」
「な‥何でもないっすよ」
意識しすぎなんだろうけど制御できず、
先輩を見るだけで鼓動が早まる。
そんな俺の動揺が先輩に伝わったのか、
ふてくされたような困った顔をされてしまった。
「そんなに意識されると僕困るんだけど」
「すみません」
「謝られるともっと困るんだけど」
先輩が、俺の腕をぎゅっと握り締める。
「ちゃんと両思いなんだからそんなに意識しないでよ」
「ああ、はあ」
「その気抜けた返事何?相手が僕で不満?」
一瞬にして先輩から、黒いオーラが放たれた。
「違います!実感がないだけです!」
オーラの恐怖に力強く否定をすると、キスをされた。
不意打ちの、触れるだけの優しいキスだ。
「この前のお返しね」
してやったり、と言わんばかりに笑う、ミナミ先輩。
この前とは恐らく、部室で先輩に告白し、
動揺させたくなって強引にキスをした、あの時のことだ。
「先輩って意外と、そういうの根に持つんですね」
「そんなことないよ。やられたからやり返しただけだしね。
それよりも2人きりの時だけでも先輩ってやめない?」
2人だけで呼び合える名前がほしいな、
と照れたように呟いた、ミナミ先輩。
俺はこのままでも構わないけど、そう望まれるのは嬉しい。
特別な存在、っていう感じがするし。
「じゃあ、トッキー?」
「どこかのアイドルのパクリになってるよ」
はあっと溜め息をつかれた。
「じゃあ、ミナミちゃん?」
「野球マンガに出てくる女子じゃないし」
はあああっと長い溜め息をつかれた。
先輩は、俺のネーミングセンスに呆れながら、
こてんと肩に顔を預けてくる。
すると、髪からいい香りがしてきた。
髪に鼻を埋め、すうっと息を吸い込むと、
低く呻いてくすぐったそうに首を竦められた。
その時だった、いい呼び名が思いついた。
「じゃあ、時継さんは?」
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