BLUE BIND

BL小説ブログ。危険を感じた方はお逃げ下さい。
  [ 風のように遥かに 34(R18) ]
2010-08-27(Fri) 04:30:32
「もう平気だよ」
だから早く動いて、とせがむ貪欲なミナミ先輩。
どうやら中がすっかり慣れたみたいだ。
「うん、じゃあ動くから」

俺も我慢の限界に達し、腰を激しく押し込んだ。
先輩の中にいる自分が擦られ、
火傷しそうなほどソレが火照ってくる。

俺は今、どんな顔してるだろう。

ミナミ先輩みたいに、よだれ垂らして泣いて、
それでも嬉しそうに笑ってるかな。
まさかとは思うけど真顔だったら恐ろしいかも。
やっぱり必死そうな表情なんだろう、きっと。

「いい、い、ん、ああ、天清っ」
「‥くっ、どうし、たの?」

呼び方が、名前をただ呟くような口調ではなく、
俺のことを呼んでいるように聞こえて、ぐっと身を乗り出すと、
繋がりが深くなった。
残してあった根元の存在を忘れていた。

「んああ、あ、そこ気持ちい‥!」
体を支える細い腕が、がくがくと揺れ始めた。

とうとう根元まで挿入してしまった。
それなら、ともう遠慮はしない。
内部に圧をかけるように最奥を狙って、激しく腰を揺らす。
先輩の内部で、俺のソレを擦りつけて溶かすように。

瞬間、先輩は慌てて自分を扱いて、ぶるっと震えた。
「い、あ、だめっ、ごめん先にイク‥っ」

小さい悲鳴を上げて、筋肉を萎縮させた先輩は痙攣し、
その手に白濁した液体を放った。

ぎゅうっと締め付けられる、俺自身。
動きたい衝動を必死に抑えつつ、イッた先輩を堪能しながら、
首を流れている汗を舐める。
すると、先輩が、申し訳なさそうに俺に謝ってきた。

「ごめん、ね‥」
「別にそんなの謝らないで。
 それに、イケるなら何回でもイッていいから」
「もう‥それじゃあ僕がもたないよ‥」
肩で息をしながら俺に笑う、ミナミ先輩。

締めていた内部が徐々に緩くなってきて、
大きいままだった俺のソレもまた動けそうだった。

それを中で感じたのか、先輩は慌てて俺自身を抜く。
まさかこれで終わりなのかと思っていると
仰向けに寝転がった先輩が、俺へと両手を広げた。

「次は天清の番ね」
「うん」
その腕の中に入って、華奢な体を抱いて先輩の中に挿れると、
そこはすんなり俺を迎えてくれた。

先輩の鼓動を、中からたくさん感じることができる。
すごく繋がっている気がする、と思いながら動いていると、
悔しそうに先輩が言ってきた。

「天清の、ん、あ、おっき、いっ」
「ん、それは飛鳥さんと比較して?」
「違うしもう覚えてないし、そう、じゃなくて、
 あ‥ほら‥また大きく、な、たっ」

体が浮くほど先輩を突き上げながら、蕩けている目に、
ちゅっと吸い付いた。
「時継さんが、可愛いから、だよ‥っ」

先輩は、俺を離さないとばかりに締め付ける。
俺は、先輩を離す気なんかなくて最奥へ突き進んでいく。

ふと、先輩の右手が、すりすりと俺の顔を撫でてきた。
その手を取って、指先をはむっと甘噛みすると、
しなやかな背を仰け反らせて、顔を今よりも真っ赤にさせた。

次話へ 前話へ
BL小説風のように遥かに | TB:× | CM : 0
風のように遥かに 33(R18)HOME風のように遥かに 35(R18)

COMMENT

COMMENT POST

:
:
:
:



 
 管理者にだけ表示を許可する


copyright © 2024 BLUE BIND. All Rights Reserved.
  
Item + Template by odaikomachi