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  [ 魚心あれば水心 2(R18) ]
2010-09-02(Thu) 04:10:06
笹崎侑津弥


「ウツミの、すっげとろとろ」
ジョーが嬉しそうに呟く。
確かに、アルコールの摂取で感度がアップしていた。
先走りの液体が、とめどなく溢れてくるし、
いつも以上にすごく気持ちいいし、それは認める。

でも、それは俺だけじゃない。
ジョーのもとろとろだ、と言えたらどんなに楽か。
今の俺は、呼吸するのが精一杯だった。

先端から溢れる液体が、ソレを溶かすように濡らす。
次第に、ジョーの手の動きが早まってきた。

「ウツミ、終わったら挿れていい‥?」
熱っぽい息を吐きながら、ジョーが訊ねる。

「‥だめ、だろ、客がいる、ん、だから、ふあ‥っ」
「ちぇ、残念」

残念そうに舌打ちしたジョーは、
すかさず、俺の手を取り、胸にある突起に導いた。
「これいじってみせて」
「‥え?自分で?」
「もちろん。だって俺は両手が塞がってるし」

右手で俺のと自分のを擦って、
左手は壁について全身を支えており、
確かにジョーの両手は完全に塞がっていた。

でも、だからって。

自分の手で自分の胸を、しかもジョーが見ている前で、
いじってって言われても。

俺は、ふるっと首を横に振った。
「‥ムリ、できない‥うくっ‥したことない‥っ」
「できるって。やってみろよ、な?」
有無をこちらに言わせない口調。

ジョーに従わないと俺はこのままで、
イキたくなってもイかせてもらえないだろう。
それに、ジョーに従うことを拒んでいない俺もいる。
アルコールのせいだ、そうに決まってる。

おずおずと、両手で胸を撫で、突起を軽く摘む。
びりっと体が痺れて声が出た。
「‥はっあ、んん」

視界を遮断し、手をジョーだと思うことにして、
ちょっとでもこの恥ずかしさを忘れようとしながら、
突起の狭い表面を、こりこりと指の腹でなぞった。
声がまた出そうで、んぐっと歯を食いしばる。

「ウツミ、すっげエロい」
「‥ジョーに、言われたくないっ、ての‥っ」

俺なんかの醜行で高ぶったのか、ジョーの動きが早まる。
浮腫んだようにソレは膨張し、そろそろ限界だった。

「‥ジョー、も、イキそ‥」
だから、もっと気持ちよくして、と心の中で付け足す。

ジョーは手の動きそのまま、キスを数度してくると、
耳をぺろりと舐めながら囁いた。
「ウツミのイク声大きいから、ちょい控え目にな」

耳を這う舌が、環形動物の如くぬるりと首にやってきて、
くっと軽く歯を立ててきた。
その甘い痛みが引き金になる。

「‥く、あ、んんんっ」
俺が先に達し、遅れてジョーも達した。

達した時、突起を摘みすぎたのか先端が赤くなっている。
それを眺めながら、じっとりと重い余韻に浸っていた。

俺の首から口を離し、息を荒げながら俺を見つめるジョー。
にこりと笑いながら再びキスすると、
ジョーは手の液体を俺になすりつけてきた。

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