BLUE BIND
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ その雪景色窓辺より 13 ]
2010-09-18(Sat) 14:50:00
「あはは。もうだめだ笑い堪えられないや。
こんなとこで会えるなんて思わなかったよ、赤石」
笑顔と、優しい声は、やはりカズ本人であった。
だけど、俺のほうは笑えなかった。
連絡がつかなくなった経緯からして、
嫌われたんだろうと思っていたからだ。
「上も下も、サイズはMでいいですか?」
「‥もしかして赤石怒ってるよね」
俺は、笑顔が消えたカズに上着を突きつけた。
たぶん俺は怒っている。
大人らしいスマートな対応をすればいいのに、
胸のむかむかがどうしても取れない。
すると、それを受け取ったカズが頭を下げた。
「連絡しなくて本当にごめん!」
突然の大声の謝罪に、俺はびっくりして固まった。
なぜカズが謝っているのかが判らない。
あんなことをした俺のこと嫌いになったはずだし、
だからカズは音信不通になったはずで、
でも、こんなところで偶然再会なんかしちゃって、
気まずくなって謝ってきたのだろう、
って、あれ、俺のこの考えが違うのか。
頭であれこれ考えながら、制服のズボンを用意する。
すると、ゆったり口調のカズらしくない早口で、
俺にこう言ってきた。
「あの日の帰りに、休憩したSAで携帯落として、
しかもそれを僕は車で踏んじゃったんだ。
ナンバーの地域、同じだったの覚えてたから、
帰ってきてから赤石の乗用車を探してたんだけど、
どうしても見つからなかった!だからごめん!」
カズは、自分の家の住所と、
それから俺の近所のスーパーの支店名を告げると、
ここまでは探したんだ、と言った。
確かにナンバーは同じだったけど、
範囲広すぎるのに車探すなんて無謀すぎるだろ。
俺と同じ車、どんだけ走っていると思ってるんだ。
「俺の車、わざわざ探したの?」
「当たり前だよ、そんなの。
チェーン借りたままだから返したかったし、
また会おうよって言ったじゃないか!」
カズの勢いに押され、腕の力が抜け、
俺は思わずズボンを床に落とした。
言い切ったとばかりに肩で息をしながら、
カズはそれを拾い上げると、困った表情で笑った。
「信じてもらえるとは思っていないよ。
さすがに今回のミスには、我ながら呆れたし。
だけど、どうしても赤石のことが気掛かりだったから、
こうして会えて嬉しかった」
カズは、ズボンを抱き締めながら俺に言った。
俺の家は、賃貸マンションの4階にある。
マンションの地下にある駐車場とも契約しているから、
どんなに探したって見つかるはずがない。
ああ、やっぱり、ドジだけどマジメなカズだ。
再会を祝福し、すぐにでも抱き締めたかったが、
さすがにそういう仲ではないからやめた。
そういう仲になりたいっていう思いはあるけどな。
「で、ここでこれを着替えればいいの?」
「ああ、うん。ごめん。俺ちょっと疑ってた」
「やめてよ。謝るのは僕なんだから」
着替えたカズはいつものように微笑んだ。
「会えて良かった。それでダメ?」
「うん、ダメじゃない」
俺達はこうして再会し、他人から同僚となった。
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