BLUE BIND
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Author:水色
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ その雪景色窓辺より 14 ]
2010-09-19(Sun) 05:25:09
夜間パトロールの仕事は、それなりにハードだ。
まずは、暗闇に対する耐性を要する。
それから、連続して車中泊できる体力もいる。
夜中と早朝、会社と契約している店舗や学校を、
肝試しのごとく懐中電灯のみで確認をしにいく。
かたん、なんて音がどこからか聞こえれば、
びっくりどころではなく、真夏でも体感温度は北極並だ。
異常等がなければ車内待機かセンター待機、
もしくは、ノブさんか他の管制員の許可が下りれば、
自宅待機、となっている。
最近、とある店舗の発報異常が頻繁にあり、
ずっと車内待機だった。
車内待機は、満足に横になれず仮眠は取れないし、
発報があったら急行するしで、かなりきつい。
カズと一緒に仕事ができる、なんて浮かれてられない。
俺はそんなもの慣れっこだけど、
やっぱりカズにはきつかったみたいで、
1日目と2日目は、それなりに2人で会話していたけど、
3日目、カズは目をぼーっとさせることが多かった。
4日目、やっと工事部がセンサー交換をして、
ようやく異常の発生がなくなる。
ったく、ちんたらしてないで、とっとと交換しろっての。
これだから工事部には苦情がいくんだよ。
5日目、研修最終日。
夜中の巡回が一通り終了し、パト車に戻ると、
ノブさんから無線がはいった。
「お疲れ。今日はもう自宅でいいぞ。
どっちの自宅待機でもいいから定時連絡はしろよ」
体力限界でそろそろ自宅待機させてほしい、
と頼もうと思っていた、そんな矢先の鶴の一声だった。
ここからだと、カズの家のほうが近そうだった。
だけど、カズの近所のパーキングは把握してないし、
だからといって車を適当に置いてはおけない。
カズだけ自宅待機をして、俺はこれまで通り、
車内待機、というパターンがベストでいいだろう。
それを車内で説明すると、
「僕、アパートの駐車場2台借りててさ、
1台のほうに車止められるから赤石もおいでよ」
と、なんとカズに家へ誘われてしまった。
くたくただった俺は純粋に甘えることにした。
もちろん、カズの自宅に興味はあるけど、
それよりも何よりも、寝転がって仮眠をとりたい、
ただそれだけった。
カズが住むアパートへ行くと、駐車場にはカズの乗用車と、
隣にはシートのかけられたビックスクーターが停まっていた。
細腕のカズがエンジンを回さずにビクスクを移動し、
そこに車を停める。
車のエンジンを切ってしまう前に、ノブさんに無線をいれた。
自宅待機前は、こうやって管制員に連絡すればいいから、
とカズに研修らしく一言添えておく。
「こっちだよ」
カズについていくと、1階の端にある部屋で止まった。
どうやら、ここがカズの家みたいだ。
「あんまり片付いてないから覚悟してね」
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