BLUE BIND
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ その雪景色窓辺より 20 ]
2010-09-25(Sat) 07:00:23
カズに頼んだらあっさりいくと言ってくれた。
まさか本格的に恋人探しか、とそれとなく訊ねてみたら、
「おごりだったら誰でも行きたがるんじゃない?」
と、笑顔で当然といえば当然の回答をされた。
リーマンらしくスーツで、という主催者の指定により、
俺とカズはスーツ姿でビジネスバッグを持ち、
繁華街の駅の改札口で、豪のことを待っていた。
いやはや、カズのスーツ姿もまたいいもんだ。
仕事だとすぐ制服に着替えるから、
カズのスーツ姿をじっくりと見たことがない。
満悦しながら雑談していると、そこへ豪がきた。
「カズ、こいつが佐伯豪。大学の時の悪友」
「おいおい。青柳さんですよね。今日はすみません。
宜しくお願いします」
「こちらこそ、宜しくお願いします」
カズと豪は互いに頭を下げて、
なぜか丁寧に名刺を交換していた。
ちなみに、うちの会社と文具店は取引があり、
今カズのパトロールのコースにそこが含まれている、
というのは余談ってやつだ。
「気に入った人がいたら、持ち帰って構いませんよ」
豪が豪快に笑い、カズも笑った。
「あはは。そうさせてもらいます」
挨拶を済ませて俺達は店へむかった。
途中、カズが俺の少し後を歩く形になって、
隙を狙ったように小声で豪が話かけてくる。
「あれが片思いの相手?」
「うん、そう」
「なかなか感じいいけど、ストレートっぽいな」
「だろ?」
「酔った勢いで襲えば?」
それはもう2回やってる、とは言えず、
相槌を打ちながら適当に唸っておいた。
店に入り、豪が店員に名前を言うと、
奥にある6人用個室へ通された。
片側に男3人で腰掛け、相手の到着を少し待つ。
きっちり10分後にやってきた女性陣と、
合コン、というか飲み会が始まって、
当たり障りなくその場をやり過ごした。
俺は、なぜか恋愛の対象が同性なだけで、
女が嫌いではないから話を弾ませることはできる。
カズは誰か持ち帰るのか、とやきもきしていたが、
どうやらそれはなさそうで、ほっと胸を撫で下ろした。
そのうち、先月彼氏から婚約破棄された、
という女性が泥酔して、あっという間にお開きになった。
女性3人、タクシーに乗って去っていくのを、
大通りにて見送った俺達。
「さて、他の店いって3人で飲み直そうか」
ネクタイを緩めながら歩こうとすると、
ごめんと豪が手を合わせてきた。
「悪いけど俺、ここで帰るから」
これは絶対に彼氏宅に直行するな、と察して睨むと、
申し訳なさそうに豪は笑いながら、通りでタクシーを拾った。
後部座席に乗り込むと出発前に窓を下げて、
なんと、豪はカズにこんなことを言いやがった。
「もし時間があるなら青柳さん、
俺の代わりにヒロと飲み直してくれませんか?」
何言ってんだよそういう余計なことしなくていいから、
とカズの後で慌てながら手を振りまくる。
そんな俺が見えないカズが豪に頷いてみせた。
「はい。じゃあそうします」
「ありがとうございます。ヒロのことお願いします。
じゃあなヒロ、また連絡する」
「おう、気を付けてな」
頷きながらウインクをかました豪は、
手を振りながら窓を閉め、タクシーを走らせた。
やられた、こうなるようにしてくれたってわけか。
くそ、何だかすごく顔がにやける。
そんな緩む顔を隠すのに、思わず右手で口元を覆った。
「飲み直し、どこでしようか?」
律儀に、カズが訊ねてくる。
「それなら俺の家とかどう?」
「うん、いいよ。ところでヒロって、この辺詳しい?
トイレ行きたいんだけど、どこかにないかな」
あまりこの辺に詳しくないのか、
少しそわそわしながらカズそう聞いてきた。
店はもう出たし、駅まではちょっと歩くし、
トイレのありそうな場所といえばゲーセンくらいか。
ここから5分先にあるから一緒にいこう、
とカズと歩き出した。
さすが繁華街だけあり、人が多い。
それを上手く回避しながら、ゲーセンへ向かっていく。
すると、歩きながらカズにスーツを掴まれた。
「何?どうしたの?」
「人がすごく多いから、ヒロのこと見失いそうで。
スーツ掴んでていい?」
「いいよ」
そう返事しつつ、たぶん酔った勢いだろう。
スーツを掴む手を取って、手を繋いで歩き出した。
これだけ人が行き交っているんだ、誰もこんなの気にしない。
それに、これくらいなら許してもらえそうな気がする。
と胸躍る一方、振り払われるのを覚悟して足を進めていると、
カズが、ぎゅっと手を握り返してきた。
俺は、どきどきする胸の鼓動を全身で感じながら、
カズには悪いけどちょい遠回りしてゲーセンへ向かった。
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