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  [ その雪景色窓辺より 23(R18) ]
2010-09-29(Wed) 05:55:21
しばらく外気にさらしていない布団が、
ロフトに引いてある。
そこにカズは座っていた。
「もしかして何か持ってきた?」
「うん。酒と水」
と言いながらカクテル缶を、一口。
こんな状況だと、酔いたくても酔えなさそうだ。

コンビニ袋を布団脇に置いてから、
和風スタンドの照明をつけると、カズが傍にきた。
「へえ、これいいね」
「アンティークショップにあってさ、
 あんどん風なのに惹かれて買ったんだ」

カズを見ると、思ったよりも近くにいて、
俺達は、そのまま唇を重ねた。
しばらくキスをし、名残惜しいけど一度離れる。

「皺になるから脱がすよ?」
「うん」

メガネをスタンド近くに置いてから、
カズのワイシャツのボタンを、ゆっくり外していく。
襟を掴み、脱がすのに肩へシャツを滑らせると、
顔を赤くしたカズがぎゅっと目を閉じた。

「‥んっ」
「どうした?」
「ヒロの脱がし方、やらしい」

どうやら、シャツと肌の摩擦に感じたらしい。
俺はごくごく普通に脱がしただけなのに、
それをやらしいと感じるカズのがやらしいと思う。

シャツが背を擦る度、腕を通る度、
カズはぴくりと反応していた。
それを楽しみながらシャツを脱がしていると、
どうやら俺は頬が緩んでいたらしく、カズに少し睨まれた。
そんな赤い顔で睨まれても、迫力なんぞ微塵もない。

「次は僕の番」
と、カズは俺のワイシャツを脱がした。

その指が俺の顎を撫でて、カズが唇を重ねてくる。
舌が潜ってきて絡み合わせた。
そのまま先手とばかりに、 膨らみに触れると、
カズは腰をやらしく揺らした。

カズを俺の隣に寝かせて、
スラックスと下着をずらし、俺も脱ぐ。

こうやって抱き合うこと、3度目。
触れれば触れるほど、カズの肌が俺に吸い付いてくる、
そんな気がする。

カズのを握ると、それは血を集め始めていた。
熱い幹が、扱かれる度にぴくっと揺れる。
その揺れと共に、先端に滲んだ液体が垂れて、
シーツに染みを作っていった。

「は、あ、んんっ」
聞き飽きない可愛い声を出しながら、
カズも俺に同じことをする。

カズのこれを口にしたい。
手でしてばかりではなく味わいたい。
いつか、そんな時が訪れるか。

曖昧のままのこんな関係をどうにかしたい。

カズのこと好きだから求めたい。

そんなことを考えながら扱いていると、
カズのがパンク寸前になっていた。
ソレは割れ目からじわりと蜜を垂らしており、
ひくひくと動きながら達しそうだと訴えている。

「ヒロっ、ん、出る‥っ」
瞬間、カズは俺の手に精を放った。
続けて俺も達する。

俺の手についた精を見ていると、
カズが恥ずかしそうにティッシュで拭ってくれた。
そのまま俺の精も拭うカズは、ふうっと息を吐きながら、
俺に背を向け、ごろりと横になる。

そして、遠慮がちにこう質問してきた。
「ヒロって男同士のセックスに興味ある‥?」

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