BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
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青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ その雪景色窓辺より 33 ]
2010-10-08(Fri) 16:00:18
8月の真夏。
来週と言えどもカレンダーでは8月に入っていた。
当日昼前、カズがバイクで家の前へとやってきた。
バルコニーから姿を確かめてマンションの外へ出ると、
むすっと口を曲げたカズが、俺にメットを渡す。
それを被ってからバイクに跨ると、
マフラーを少し吹かしてからバイクが走り出した。
カズの運転はこれまでより乱暴だった。
安全なことは安全なんだけど、少し違う。
苛立ちがそのままテクニックに反映されているような、
そんな気がした。
メットのインカムのスイッチがオフにされていて、
カズと喋るということが全くない。
聞こえるのはバイクのオーディオからの歌だけだった。
そうだ、確かこれがカズの着メロになっている。
それを聞いているとバイクが停まった。
到着した場所は、メディアでよく見るショッピングモール。
バイクを駐車して、モール内を歩いていると、
カズが黙ったままカフェに入った。
座った窓側の席から、室内にある噴水広場が見渡せる。
「とりあえずランチにしようか」
と、カズは俺にメニューを渡してきた。
それから、真剣な表情で、どこかへメールする。
カズはオーダーが決まっていたみたいで、
俺がメニューを畳むと、店員を呼んで注文を告げた。
ここへは何度もきている、そんな慣れた感じがする。
運ばれてきたランチを平らげ、
セットのコーヒーを飲みながらタバコを吸っていると、
そこに人がやってきた。
カズに抱き付いていた、あの女だった。
ロングのウェーブヘアが、ふわりと風に揺れて、
ここにまでいい香りが漂ってくる。
いかにも女性らしくて、守ってあげたくなる感じだ。
カズはこういう女がタイプらしい。
かっと頭に血が上った。
これは何なんだ、カズは俺に何をしたい。
これから元上司の妊娠報告でもするつもりか。
そんなのいらないっつーの。
女に向かってタバコの煙を吐いてやろうか、
と女をぎろりと睨んだら、ぺこりと一礼された。
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