BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
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その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 傷痕は誰が為の 9 ]
2010-11-02(Tue) 05:30:20
僕達は着替え、タクシーを拾ってヒロの家へいった。
「はあ‥疲れた‥」
と、ソファに倒れ込んだヒロ。
「スラックス皺になるよ?」
「カズ脱がして」
ちょいちょいと、僕のシャツをヒロが摘む。
仕方ないなあと面倒そうにしつつも、
実はイヤではなく甘やかしてしまう僕。
ヒロの服を脱がしてから僕も脱ぐ。
直後、ヒロが腕の包帯を解いた。
「ちょ、何してんの!」
「だって痒いから」
「痒くたって取っちゃだめだよ!」
僕からの注意を聞かずに、ガーゼも取ったヒロ。
そこには、ガラスで切られた痕があった。
と言ってもカッターで切ってしまったような、
2センチほどの、小さな傷。
「それが転んだ傷?」
ヒロに訊ねると、笑いながら頷かれた。
いつもなら笑い返せるのに、今日はその余裕がなく、
僕はぺちんと傷痕を叩いてやった。
「いて!カズここ怪我してんだけど!」
「ヒロを心配しすぎて、僕はもっと痛かった」
涙目で一蹴する。
途端、ヒロはしゅんと萎れていった。
「ごめん」
「許さない」
そんなふうに謝るくらいなら、
無茶しないでほしいし心配させないでほしい。
僕は、メガネを外し目元を拭った。
と、ぐいっと手を引っ張られて、
ソファに寝ているヒロに乗りかかる形になった。
「どうしたら俺のこと許してくれる?」
キスをしてくるヒロ。
そんなのにほだされるもんか。
「知らない」
「なら、カズを看取ってから俺死ぬから。
それで許して?」
ヒロなりの謝罪らしいけど、
受けようによってはプロポーズにも聞こえる。
途端、つい照れそうになったけど堪えた。
「ね、カズ」
脳が痺れるようなヒロの甘い声。
頭はほだされまいと頑なでも、体がなぜか熱くなる。
「僕よりも先にヒロが死んだら許さない」
「判ってる」
そのヒロの手が僕の腰を撫でてくる。
怪我をして救急搬送された人物が、
軽症だとしてもセックスして平気なんだろうか、
と考えてやんわりと断った。
すると、ヒロは今までにないくらいあっさり引いた。
黙ったままソファから起きて、
「先に寝る」
とだけ言いヒロはロフトに上がっていく。
僕もロフトに上がると、ヒロは背をむけて寝ていた。
なんだか、それが寂しげに見えて。
ベッドの中に入ってその背を撫でると、
くるりと向きを変えて、ヒロが僕の肩に顔を埋める。
僅かばかり全身が震えていた。
「ヒロの意地っ張り」
「‥るさい」
なんて言いつつちょっとは怖かったんだよね。
僕にだけ晒してくれた姿。
それを包み込むように抱き締めて、キスで癒すと、
ヒロが舌を絡めてきた。
深く唇を重ね、僕の舌をヒロに押し込む。
肌に伝わる鼓動が早く感じた。
怪我のせいなのか興奮しているみたいで、
絡まってくる舌がいつもより荒い。
それでも、キスだけで空気が甘々しくなり、
とうとうこっちまで興奮してきてしまった。
やっぱりしてもいいよ、という合図のように、
ヒロに腰を擦り合わせる。
すると、ヒロは僕の腰に触れた。
強がっていて弱いところを見せてくれない。
そして、弱いところは隠そうとする。
それを共有しながら、僕はヒロと生きていきたい。
僕のそんな思いを伝えるように、
僕はヒロに抱かれ、ヒロは僕を抱いた。
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