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  [ 星が刻んだ未来さえ 6(R18) ]
2010-11-16(Tue) 06:20:29
少しだけ楽になり、ぼーっと天井を見上げていると、
郁央にまだメールしていないことに気付いた。
萎えたソレをジーンズに収めて、急いでメールを送る。
朝方まで仕事だから、俺を待たないで先に寝ろ、と。
俺のことは気にしないで、居酒屋のバイト頑張って、
という返信が郁央からきた。
このバイトのことは誰にも明かしてはおらず、
居酒屋で働いているということにして周囲に伝えている。

郁央は、俺の弟。
最近、自分の高校に侵入し、パトカーで連行までされた。
だけど大事にならず、おとがめもなかったらしい。

ブラコンかもしれないが、郁央の性格は明朗で、
クラス委員もしておりみんなからの信頼もある。
スポーツもそつなくこなし、頭もそれなりに良いし、
容姿も上ランクだと思っている。

その郁央がそんなことした理由を、辛そうに明かした。

好きな人ができて、その人のクラスに入りたかった、と。

その対象は同性である、とも付け足された。

今まで弟は、それなりに女の子と付き合ってきたし、
それなりに体の経験も済ませている。
その郁央がなぜ、とそればかり俺は悩んでしまった。

それからだ、俺がこのバイトを始めたのは。
同性を好きになることへ興味を持ち、
このバイトをすれば郁央に共感してやれるかもしれない、
と俺なりに考えた。

だけど、弟はいつの間にか、
そういう問題を共有できる仲間を発見したらしく、
俺だけがここに残ってしまった。
いや、きっかけが弟だっただけで、俺は俺で、
誰でもいいから寂しさを埋めてほしいのかもしれない。

と、ここでドアを叩く音がして扉が開いた。
鬼塚さんが笑顔で、俺の隣に座る。
「みんな帰ったから始めよう。もう何回かした?」
「まだたったの1回しかイッてないです」

俺の服を脱がすと鬼塚さんは自ら服を脱いで、
ふっと笑いながら俺にキスをする。
そして、ベッドの中央へ一緒に寝転がった。

「それじゃあ楽しもうか、マイト」
夜中の1時、たっぷり時間はある。

鬼塚さんに先制され、ねちゃりと舌が絡められる。
そのまま口の中を嬲られて、ぶるっと腰が震えた。

「あ、ふ‥っ」
「マイトは上顎弱いよな」
と、鬼塚さんに上顎をなぞられる。

それだけでいきそうになって、思わず自分自身を握った。
既にソレは濡れていて、扱きつつも恥ずかしくなる。

「もうこんなに濡れてるんだ。マイトってエロい」
俺の上に乗り、勃ったばかりのソレをソレに重ねて、
ゆっくりと律動をしてきた鬼塚さん。
先端が当たったり、裏筋が擦れたりして、
膨張したもの同士、ぬるんと摩擦して気持ちいい。

「んあ、あ、鬼塚さ‥っ」
「あれ?これだけでイッちゃいそう?」
「は、ああっ、イク‥イッ、く‥!」

びくんと体を震わせて精を放った。
白濁した液体が、俺と鬼塚さんの腹部を汚す。
飛び散った精液を指で掬って、鬼塚さんが微笑んだ。

「この前と同じなら、あと2回はイケる?」
「‥ん、はあ、たぶ‥ん‥」
「それなら次は俺の舐めながら、オナってみせて」

言いながらベッド上であぐらをかく、鬼塚さん。
俺は下半身に迫り、鬼塚さんのソレを頬張った。

「んぐ、ふ‥っ」
「ほら、ちゃんと自分でもやって」
「む、ん‥」
ソレを舐めながら、俺は自らのソレを扱き始めた。

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