BLUE BIND
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水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 星が刻んだ未来さえ 10 ]
2010-11-22(Mon) 06:00:54
「来週、ちょっくら買い物に付き合ってくれ」
「それくらい構わないけど。ってか何買うの?」
「再来週が誕生日の、彼女へのプレゼント」
晋平は今の彼女が、初カノだと言っていた。
自分にもこんな時代があったな、と思い出して笑う俺。
って、耳打ちするほどの相談でもないだろうが、
晋平なりに恥ずかしい頼みなのだろう。
「彰彦も一緒?」
「もちろん。味方はいればいるほど心強いからな」
戦地にいくんじゃないんだからと苦笑いして、
近いうちにメール送るな、と言った晋平と別れる。
食堂で天丼を注文し、トレイに乗せ彰彦の席へいった。
山菜うどんを食べていた彰彦は、
俺を見ると箸を止め、にこりと笑った。
「彰彦、ここいい?」
「もちろん。座って座って」
彰彦と晋平とはゼミも学部も別々だけど、
入学式の席が隣同志で、それから仲良くなった。
あれから、もう2年になる。
「舞斗、そこら辺で晋平と会わなかった?」
「会って聞いた。彼女のことと来週のことを」
「すごい張り切ってたね、晋平」
「かなりぞっこんだな、ありゃあ」
茶を飲み、天丼を掻っ込みながら俺は言った。
「いいことだよ。彼女ほしいって連呼してたから。
初カノできてやっと春がきた、てね」
「これから冬だってのに、晋平だけ迎春ってか」
彰彦と一緒に、俺はくすりと笑った。
「彰彦、午後もまだ講義あるのか?」
「あるよ。それにバイトも入ってるんだ」
「あそこの文具店だっけ?」
「うん。なかなか楽しいよ。
部門は違うけどたまに郁央君に会うしね」
彰彦と郁央は、バイト先が同じだった。
ちなみに、郁央は裏方の雑務が担当で、
彰彦は、販売部としてレジ担当がメインらしい。
「舞斗はバイトして3週間くらい?もう慣れた?」
「まあまあかな」
あんなバイトに慣れてたまるか、と思いつつ濁す。
弟同様、居酒屋のバイトだと説明してあった。
ウソでも、楽しいとか慣れたとか言えればいい。
でも、辻褄をずっと合わせることを考えると面倒で、
いつもつい適当に返事してしまう。
「舞斗は器用なんだけど意外に頑張るとこあるから、
あんまりムリしないようにね」
「意外ってのは失礼じゃね?」
「あはは、そうだね。ごめんごめん」
ムリするなと俺に言ってくるのは、
彰彦と晋平の、この2人だけ。
俺はそんなにムリしてるように見えるのだろうか。
「それじゃあ、お先に」
「ああ、またな」
トレイを手に彰彦が去っていく。
俺は天丼を胃袋に収め、学生が賑わう食堂を出た。
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