BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 星が刻んだ未来さえ 17 ]
2010-12-02(Thu) 07:30:21
あれから数日がすぎた。
後にも先にも、タクシー代をくれたのは満さんだけだ。
菅生さんなんかが万札をチラつかせたら、
気持ちよくなった挙句廃人になるような錠剤を、
俺のところに持ってきそうだ。
だから、札を出されても受け取りはしない。
ありがたいことにそれもなく、
バイトではほとんど指名がつかなかった。
ほっとするような、ちょっと物足りないような、
心がもやもやした感じがした。
最近は、辞めようかと思いつつ、
また満さんがこないかなと考えたりする。
タクシー代がほしいわけじゃない。
満さんじゃないけど少しまったりしてから、
あの人と繋がりたい。
「ってわけだから、よろしくな」
「もちろん構わないよ。ねえ、舞斗?」
「え?何?」
答えを彰彦に振られ、思わず何かを訊ねた。
ぼんやりしていた俺は晋平の説明を聞いてなかった。
ここは、大学の東門。
再来週が誕生日、という晋平の彼女のプレゼントを、
買いにいくためにここに集まった。
これから、むさい男3人で出掛けるとこだ。
「だから、プレゼントを買う場所の話だっつの。
メールで伝えてたところを辞めて、
ちょっと遠くにしようかと思うんだけどさ」
晋平が言う場所は、満さんの店舗がある駅だった。
彼女がこよなく愛するブランドの本店が、
そこの駅の近くにある、という。
晋平は当初、大学の近くにある支店に行くつもりだった。
しかし、改めてネットで調べたら、
支店は狭すぎるみたいで品物が揃っていないらしい。
そこで、彼女にぞっこんな晋平は、
本店へ行きたいと俺達に言ったみたいだ。
行ったところでパスタ食べるわけじゃないし、
ましてや店がどこにあるかも判らない。
そもそも、ごはんを食べるかどうかも怪しい。
そういうわけで、俺は首を縦に振る。
「うん、いいよ」
「それなら早速出発しようぜ」
3人で出掛けるのは本当に久々だった。
彰武はまともなバイト、俺はろくでもないバイト、
晋平は彼女で、タイミングが合わなかった。
駅に着いて10分ほど足を進めると、
目的のブランドショップの本店があった。
さすが本店だけあり、
店舗の面積はでかいしアクセサリの品揃いも充実だ。
晋平はピアスと指輪で、かなり悩んだ。
指輪はちょっと早急だからピアスが無難だろう、
と彰彦と共に助言する。
晋平はそれを清算し、プレゼント用に包んでもらった。
周囲はカップルとセレブな風貌のおばさんばかり。
場違いな俺達は、落ち着かずそわそわと待ち続ける。
小さな包みを貰って、ようやく店舗をあとにし、
俺達は一斉に、はあっと大きく息をついた。
そして、顔を見ながらくすりと口を緩めたのだった。
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