BLUE BIND
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青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
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と思ってリンクを繋ぎました。
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 星が刻んだ未来さえ 19 ]
2010-12-05(Sun) 05:50:27
「いらっしゃいませ。何名様ですか?」
渋くてハスキーな声が、静かに訊ねる。
人と接する時の笑みは、前に会った時と同じだった。
きっと、これがこの人の素なんだろう。
「3人です」
満さんの問いに答えたのは、先頭にいる晋平。
隣に彰彦が立ち、俺はその後にいた。
隠れているつもりだけどたぶん見られているだろう。
「かしこまりました。それではご案内致します。
こちらへどうぞ」
俺達は窓側の、景気のいい座席へと案内される。
店長ってこんなこともする役職なのか。
案内や配膳は店員に一任し、
お偉いさんはバックヤードでのんびり過ごす、
というイメージしかなかった。
それがまさか、ここまで覆されるとは驚きだ。
「舞斗、どうする?」
「え?何?」
デジャブだろうか、今朝と同じような返答を返した。
俺は頬杖を解き、声をかけた晋平に目をやると、
こちらに向けてメニューを広げている。
そこには、多種のパスタの写真があった。
「食うもの決まったかって聞いてんだよ」
「ああ、ぺペロンチーノにする」
「ったく。頭がぼーっとするほどバイト忙しいのか?」
晋平が言うと彰彦が笑った。
言葉はちょっと粗雑なんだけど、
晋平なりに心配してくれている発言である。
そう判っているからこそこっちも笑えた。
「バイトが忙しいのは良いことだよ。ねえ?」
「うん、まあそうかな」
どうしても彰彦に同意ができず、俺は返事を濁す。
あのバイトが忙しいなんて、考えただけで吐きそうだ。
晋平が声をかけて店員を呼ぶ。
オーダーを取りにきたのが満さんではなく、
ほっとしたような、がっかりしたような。
彰武はきのこのクリームパスタ、晋平はカルボナーラ、
俺はぺペロンチーノを頼み、伝票を書いて店員が去る。
ちらりとレジを見るも満さんはいなかった。
これにも、ほっとしたような、がっかりしたような、
なんとも複雑な心境になった。
「俺トイレ行ってくる」
席を立ち、レジ近くのトイレに入る。
まあ、どこかで鉢合わせたら挨拶すればいい。
前回のようにごく普通にな。
トイレは個室が2つあり、どちらも空いている。
右に入って用を足し、出たそこに満さんがいた。
俺は驚いて息を飲んだ。
「こんにちは。食べにいらして頂いて、
ありがとうございます」
「あ‥あの、いえ‥どうも‥」
普通の挨拶の言葉が、真っ白になった頭に浮かばない。
俺は、動揺してしまい口篭ってしまった。
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