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  [ 星が刻んだ未来さえ 24(R18) ]
2010-12-17(Fri) 06:50:09
見知らぬ土地で、タクシーが止まった。
満さんが支払いを済ませて、
俺達は、タクシーを降りて歩いていく。
歩く間、俺と満さんは腰を組んでいた。
さながら恋人のように。
先にしたのは満さんからで俺からではない。
そうやって何もかも人のせいにして、
俺はただ流されていた。

そのまま足はオートロックのマンションに入る。
22階、エレベーターは上がっていった。

タクシーでも、降りてから歩いても、
このエレベーターでも、ずっと黙っていた。
肌を寄せてるだけで心が暖かくてなるし、
俺達にはどんな言葉もいらない、そんな気がした。

鍵を出し、満さんがドアを開ける。
暗闇の玄関で、じっと俺を見る満さん。

キスしてもいいか、と訊ねるかのような瞳。
服を握り、それに同意する。

すると、満さんが唇を重ねてきた。
俺の背が、閉まったドアに当たった。

唇を満さんの舌が開けてくる。
くちゃ、と音を立てながら舌を絡ませると、
俺の顔を、大きな両手が包んだ。

やがて顔が離れた。
俺達を繋いでいた唾液を舐めると、
また腰に手を回して、俺は満さんと歩き出す。
着いた先は、モノトーンで統一されたベッドルーム。

メイキングされたベッドに、満さんが座る。
その隣に座ると、またキスをされた。
そのまま、俺は満さんに押し倒される。

「帰るのなら今のうちですよ?」
俺の前髪に触れ、満さんが訊ねた。
それがくすぐったくて、首を竦めながら頭を振る。

「私のことを少なくとも嫌ってはいない、
 と捉えても構いませんか?」
「構いません」

緊張した面持ちで、そう答える。
満さんは笑いながら、またキスをしてきた。

服の上から胸を撫でられ、ぴくんと体が震える。
その手が突起を捉えて、シャツ越しに摘まんできた。
まつ毛を震わせながらシーツを握り締める。

「は、あっ」
「ここ、ウイークポイントなんですね」
満さんは嬉しそうな声だった。

胸ばかりを攻めてくる満さんは、シャツを捲り上げて、
腫れ上がった突起を唇で噛んできた。
吸われ、噛まれ、そして舌で表面を擦られる。

「んんん‥っ」
喘ぎ声が恥ずかしくて口に手を当てると、
満さんがそれを退けた。

「声、もっと聞かせて下さい」
「‥ん、あ、だって‥っ」
「舞斗君のそういう声好きなんです。
 だから、ね?」

ハスキーな掠れた声でお願いされたら、
イヤだなんて言えないに決まっている。
俺だけじゃなくて誰でもだ。

力を入れていた腕を緩めた。
それが伝わって、手を離して笑う満さん。
俺は、もうされるがままだった。

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