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  [ 星が刻んだ未来さえ 27(R18) ]
2010-12-20(Mon) 06:35:11
「大丈夫ですか舞斗君?」
「はい‥すみませんでした‥」
しばらく涙が止まらなかった。
俺自身それは無意識で、止める術がなく、
満さんが無言で傍にいてくれた。
それだけで楽になったのは確かだった。

「シャワー浴びませんか?」
満さんに頷き、立ち上がるも膝が崩れる。
おかしい、こんなの初めてだ。
もう一度立つも、やっぱり膝に力が入らない。

すると、俺の全身を毛布に包み、満さんが抱えた。
突然の展開と、抱えられた高さにびっくりし、
俺はばたばたと足をばたつかせた。

「あのっ、降ろして下さいっ」
「どうしてですか?」
「どうしてって、俺重いですし迷惑かけたくないし‥」
「これくらい重いうちに入りませんよ。
 むしろ、もっと食べたほうがいいと思います」
満さんは歩いて、どこかへむかう。

「それに毛布汚れますから‥」
「私のせいですから構いません」
「いや、あの‥でも‥っ」

ああ言えばこう言われ、続きが浮かばない。
だけど、とにかく迷惑かけなくない。

降ろしてほしくて困っていると、満さんが笑った。
「舞斗君、もっと頼って下さい」
「え?」
「あなたは、人のことばかり考えすぎです。
 私といる時くらい、私をもっと頼っていいんです」

俺はこれまでに人になんか頼ったことがない。
常に周囲の為に、俺はいつも動いてきた。

だって母からは、お父さんと郁央を頼むわね、
と俺はそう言われた。
母親の言葉に、俺のことは無かった。
常に俺はことは二の次だった。
自分のことはどんなことでも自分だけでやってきた。

頼っていいと言われても困る。
何をどう頼ればいいのか判らない。

そうこうしているうちに、
脱衣所を通りすぎて風呂場へ入っていった。
バスタブの淵に俺は座らされる。
満さんが毛布を脱衣所に投げると、
温かいシャワーを俺にかけてくれた。

「満さんお先にどうぞ」
「私のことはお気になさらずに」

満さんはボディソープを取り、俺の体を洗う。
しかも、タオルやスポンジを使わないで手だけでだ。
そのぬめりを使い胸を撫でてくる。

「わざとやってます?」
「あ、ばれましたか」
満さんは笑って、俺のソレを包むように洗った。

「ここも、キレイにしましょう」
「‥ふ、う、手つきがやらしいですよ満さん‥っ」
「そうですか?」

なにが、そうですか、だ。
明らかにこの手つきはわざとだ。
でも、イヤではなく、喜んでいる俺がいる。

竿から裏、袋にまでボディソープが塗られ、
明らかにイカそうとしている動きになった。

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