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  [ 星が刻んだ未来さえ 34(R18) ]
2011-01-01(Sat) 06:30:30
満さんのことが好きなのに、
心と体がばらばらに動き始めている。
ああ、もうだめだ。
頭までぼーっとしてきて考えることもできない。
「ほら、僕のところに早くおいで」
そんな俺の腕が引っ張られた。
脱力した全身が、ベッドへ押し倒される。

にやついた菅生さんが、俺の足に乗る。
きっちりと固定されて身動きがとれない。
だけど、もがくほどの力すら残っておらず、
俺はぐったりとベッドに沈んでいた。

「舐めてほしい?扱いてほしい?」
濡れ湿った割れ目を、菅生さんの指先がなぞる。
それだけでイキそうで、びくりと腰が震えた。

体が熱い、熱いままだと狂ってしまう。
この熱をどうにかして冷ましたい。

「ああ、あ、どっち、でも、いい‥から‥っ」
「いいから、何?」
「も、イカせて‥下さ‥い‥」

菅生さんの手首を、震えながらも撫でる。
今の俺にできる精一杯の頼み方だった。
すると、菅生さんは腹黒そうな、歪んだ笑みを零した。

ぞくっと寒気がした瞬間だった。
菅生さんが指先を、ソレの先に突き入れた。
そのまま、ぐりぐりと指をもっと入れようとする。

「いっ、た‥菅生さん‥っ」
「あ、そうだったね。ごめんね」

行為そのものへの謝罪ではなかった。
菅生さんは、思い出したかのようにある物を手にした。
いつも俺に施してくる、ペニスリングだ。

「ごめんごめん、これをするの忘れていたよ」
戒めを施して、菅生さんは満足げだった。

おかしな状態にされて、しかもリングまでされた。
想定外の出来事に、全身が強張る。
いつものように熱を簡単に出せなくなってしまった。
持ちこたえられるんだろうか俺。

リングをされてすぐ、優しく扱かれた。
「さあ、イッていいよ」

情けないことにすぐにドライで達してしまった。
何も出ないその割れ目を、菅生さんの指先が、
つつっと這っていく。
それだけで、びくんと腰が浮いてイッた。

もうこの刺激だけでは満足できない。

「す、ごう‥さ‥これ早く欲しい‥です‥っ」
膨張している菅生さんのを、優しく握った。

早くソレを挿れてもらい、菅生さんを満足させる。
そうすれば、いつものように3度目か4度目あたりには、
リングを取ってもらえると思うからだ。
とりあえずこの熱をどうにかしないと変になりそうだ。

体をおかしくされても心だけは持っていかれはしない。

それが今の俺にできる、微々たる抵抗だった。

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あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m
今年の目標は、小説面・仕事面・人間面で、
去年よりもうちょっとだけ精進していこう、です。
ポイントは「もうちょっとだけ」。
謙虚なのか臆病なのか、よく判らない私です(^▽^;)

年明け最初の更新は、舞斗の微々たる抵抗からとなります。
舞斗の動向を、もう少しだけ見守って頂けると幸いです♪


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