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  [ 星が刻んだ未来さえ 35(R18) ]
2011-01-04(Tue) 06:20:33
ローションを垂らされた蕾に、
菅生さんがソレの先端があてがわれる。
だけど、菅生さんは挿入してこない。
それどころか、息を荒げて喘ぐ俺を、
にやにやしながら眺めているだけだった。
この人だって、そろそろ限界のはずなのに。

「マイト君これが欲しいかい?」
言葉に小さく何度も頷いた。
小さくても早くても、ソレが欲しい、と。

だけど、やっぱり菅生さんだった。
俺のお願いなんぞ目にも入っていない。
「その前にここを吸おうかな」

蕾にソレを当てたまま、胸の突起を舐め、
それから強く吸いついてくる。
甘い痺れが体を巡り、俺は思わず指を噛んだ。

「ふあ、あっ」
「マイト君は本当に乳首が好きだね」
「だ、て‥気持ちい‥っ」

早くしてと媚びるように、潤んだ瞳をむける。
にたり、と吊り上がる口の脇。
ようやく思惑通りになってきた、
とでも言いたそうな顔に、気味が悪くて背筋が震える。

「じゃあ、もっとしてあげようか」
菅生さんは強弱をつけて、舐めたり吸ったり捻ったり、
執拗なほどそこを刺激してきた。
お陰で、菅生さんが一息つくと、
胸とソレがじんじんして痺れていた。

「はあ、菅生さ‥はあ‥もう、挿れて下さい‥っ」
限界がきて懇願すると、菅生さんは無言で、
ずんっと一気に挿入してきた。

「う‥あ、あ、ああっ!」
たったそれだけで俺は達してしまった。

射精できない絶頂。

終わりが見えない、セックス。

どうしてこんな目に合ってるんだろう。
びくびくと震えるも出ないソレを眺めながら、
ぼんやりする頭で考えていた。

満足げな菅生さんが、前置きなく律動を開始する。
体を揺さぶられ中を擦られて、
射精の許されない絶頂を迎えた。

これで3回イッた。
そろそろリングを外してもらえるはずだ。
いや、外してもらわないとマジで困る。
だけど、そんな考えは甘かった。

「マイト君、試しにリング外さないからね」
俺の考えを読み取ったのか、菅生さんが断言した。

どんなに懇願したとしても、
やらないと言えばこの人はやらないだろう。
がっかりを通り越して、まさに絶望的だった。

俺は体からはすっかり力が抜け、菅生さんに翻弄される。
律動の度にせわしく呼吸を吐きながらも、
何もない天井を眺めていた。

「マイト君大好きだよ。このまま中に出すからね」
菅生さんの一言で、ゴムが着けられていないと知る。
でも、何もかも手遅れだと思って、
俺は黙ったままそれを受け入れるしかなかった。

気持ちよさそうに射精する、菅生さん。
中で出してからようやくリングを取り外される。
ぐったりと脱力したように、俺のソレは垂れ、
こぽ、と濁った液体を漏らした。

菅生さん自身が、ようやく離れていく。
残された俺は、前も後もべたべたのまま唇を噛んだ。

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