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  [ 星が刻んだ未来さえ 41(R18) ]
2011-01-16(Sun) 05:55:45
薬はたぶん抜けたと思う。
ただ、達し続けたせいか疲れ切っていた。
ラブホ脇の道でまたタクシー代を渡されて、
満さんとキスをして別れる。
それから店に戻ると、鬼塚さんに心配された。
「すごい疲れた顔してる。ここで寝てから帰れば?
 俺もここに泊まるからさ」

タクシー代は貰っているけど、
くたくただった俺は好意に甘えることにした。
実は、今すぐにでも横になりたい。

「じゃあ、ベッド借ります」
「うん、おやすみ。あとで隣に寝に行くから」
「はい」

隣の部屋に入り、ベッドに転がってそのまま寝た。
途中、寒くなって毛布を体にくるめる。

それから、どれくらいの時間がすぎたのか。

おかしな感触がして目覚めると、俺の胸を、
鬼塚さんが愛撫していた。
起きたばかりの俺も、さすがに目を大きくする。

「ちょ、何して‥んんっ」
鬼塚さんにむかって抗議しようとした瞬間、
胸の尖っている突起を指で捻られた。
体に快感が走り、起こしかけた体がベッドに沈む。

よく見ると、いつの間にか裸にされていた。
鬼塚さんも全裸だった。

「何ってマイトに触ってんだけど?」
「どうして、です、か‥っ」
「まさかタダで寝られると思ってたとか?」
くすりと鬼塚さんが微笑む。

セックスを求められるなら休んだりしなかった。
体がどんなに辛くても帰っていた。

今の俺はなぜか手や足にあまり力が入らない。
それは半覚醒状態だからか、経口薬の副作用か。
どちらにせよ、しまったと思い唇を噛んだ。

「菅生さんを相手にしたのに、
 俺とセックスしなくていいのは何で?」
萎えている俺のソレを、鬼塚さんが頬張った。
生暖かい感触に、ぶるりと腰が震える。

「ん、あ、あ‥っ」
「もしかして薬を飲まなかったとか?」
「くう、ううあ」
ソレの割れ目を舐められ、目を閉じたまま首を反らす。

押し退けようにも力が入らず、俺はもう諦めた。
辞めてほしいと言っても、
鬼塚さんがそれくらいで停止するはずがない。
さっきの菅生さんと同様に、俺の体だけで気が済むなら、
それでいいし、もうどうでもいい。

「薬、飲まされ、ま、した‥っ」
「それなのに俺を求めないんだ。
 あ、菅生さんのすぐあとに指名されてたっけ」

口は笑っているのに目は怒っている。
これは、鬼塚さんなりの嫉妬なんだろうか。
俺はそれを目にしながらも喘いだ。

「あっあ、そこいい‥っ」
「そこってどこ?乳首?それともこっち?」

はぐはぐと唇で乳首を噛まれながら、
ソレを扱く速度が増した。
満さんとのセックスであんなに達したというのに、
またイキそうで腰が自然に浮いてしまう。

「いあっ、あ、どっちも‥っ」
そして、されるがままイッてしまった。

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