BLUE BIND
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Author:水色
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初めにお読みください (1)
青い空を見上げて (31)
僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
銀の翼が恋を知る (41)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 星が刻んだ未来さえ 47 ]
2011-01-25(Tue) 06:30:03
「そろそろ出ましょうか、舞斗君」
あっという間に時間は過ぎていき、
ここにきて180分が経とうとしていた。
「あの‥満さん‥」
「どうしましたか?」
「さっきの話を聞いて俺を呆れたり、
イヤになったりしませんでしたか?」
「しませんよ。そんなに私の評価が気になります?」
気になるに決まっている。
些細なきっかけでバイトをした俺自身のこと、
満さんはどう捉えたんだろう。
バカだと思ったか、バカにすら値しないと思ったか。
「‥少しは」
俺はそう言わず、自嘲気味に笑って答えた。
「過去は誰だって変えられませんが、
未来は誰にでも変えることができます。
過去を悔やんでいるなら未来を良くすればいい、
というのが持論ですから」
これでも元暴走族なので、私なりにそう悟ったんです、
と笑う満さんは付け加えた。
「それとも私に呆れてほしかったですか?」
「いや、そういうわけでは‥」
呆れられなくて良かった。
だって、好きな人には嫌われたくない。
嫌われたくはないけどウソも言いたくない。
言葉を嚥下し、俺はドアの前にむかった。
「これから店に顔を出してきます。
どこかで待っていて下さい」
「じゃあ、近くのコンビニで待っています」
「はい。すぐにいきます」
靴を履き、先にラブホを出た。
鬼塚さんに挨拶にいくと、いつも通り笑っていた。
「気がむいたら遊びにきてよ」
「辞めてもここに遊びにくる人っているんですか?」
「いるいる。俺ってこうだから遊びやすいみたい」
缶コーヒーを飲みながら笑っている、鬼塚さん。
パソコンの手を止めて俺を見つめると、にやりとした。
「俺のこの緩さが、なかなか受けるみたいでさ」
なるほど、それは判る気がする。
鬼塚さんと会話すれば、張り詰めた心が緩くなるし、
もやもやした感情とかイヤな気持ちがリセットできる。
この人なら、スルーもしてくれるし受け入れてもくれる。
程良く都合いい、という感じか。
鬼塚さんにとってのセックスはスポーツ感覚なんだろう。
だから、俺のことを襲ってきたのも、誰とでも寝るのも、
好きだからとか嫌いだからじゃなくて、
スキンシップのような感じなんじゃないだろうか。
広い世の中に、こういう人もいるんだ。
それがいいか悪いかは別としても、
もうちょっと俺の同意を確かめてほしかった、と思う。
まあ、過ぎたことを悔やんでも、しょうがないけど。
「そうなんですか。それなら今度遊びにきます」
社交辞令で言うと握手を求められ、俺はそれに答えた。
それから、バイト代を受け取って、マンションをあとにする。
すると、マンションの出入口に人影があった。
ゆらりと見えたその顔は、菅生さんだった。
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