BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
君、何を想う (9)
風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
傷痕は誰が為の (13)
星が刻んだ未来さえ (69)
その手はひとつじゃない (8)
青い空を見上げて3rd (70)
僕達の学園祭 (8)
蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
決めたゴールを走れ (93)
ゴールの先に在るもの (11)
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最終更新2013.6.2
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私にも何かやれることはないか、
と思ってリンクを繋ぎました。
小児ガンや無毛症、事故等で、
髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 星が刻んだ未来さえ 48 ]
2011-01-26(Wed) 08:00:34
「やあ、久し振り」
菅生さんは挙手し、爽やかに声をかけてきた。
「お久し振りです」
あまりいい予感がせず緊張しているのか、
声色がちょっと上擦ってしまった。
すると、菅生さんはゆっくり近寄ってきた。
「マイト君ずっと休んでたね」
「はい。体調が悪かったり大学が忙しかったりで」
「そうなんだ。避けられているのかと思ったよ」
ゆらり、と揺れる影。
菅生さんは、恐らく静かに怒っている。
鬼塚さんから何聞かされたんだ。
「すみません、急いでるので俺はこれで‥」
「ちょっと待ってよ」
通り過ぎようとしたら腕を掴まれた。
ぎりっと腕に指が食い込んでくる。
「い、た‥!」
「ねえ、本当は、僕のことを避けていたよね?」
「違います、避けてません」
「だってずっと店に入らなかったじゃない?」
「だから、体調が悪いのと大学が忙しいって‥」
「避けていたってはっきり言いなよ」
菅生さんは、こっちの話を聞く気がなかった。
セックスの時と同じで己の考えしかない。
幸いなことにマンションのホールには誰もいない。
店も俺がラストだったから誰も通ることもない。
住人だってこんな深夜に、
よっぽどの用事でもなければ出入しないだろう。
マンション前で満さんと待ち合わせなくてよかった。
こんな時なのに俺はほっとした。
「菅生さん、そう思われたなら謝ります。
どうもすみませんでした」
謝って済むならいくらでも頭なんて下げてやる。
そう思って、それなりに大人の対応をしたつもりだ。
しかし、菅生さんには通用しなかった。
ふるりと首を横に振られた。
「ほらね、避けていたこと認めたじゃないか」
俺はどうすればいいか判らなくなって、唇を噛む。
すると、菅生さんが自分のカバンから、
何か長いものを取り出した。
それを目にして、俺はびくりと固まった。
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