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  [ 星が刻んだ未来さえ 51 ]
2011-02-01(Tue) 06:40:04
「舞斗君、ちょっと軽めに食べませんか?」
リビングのソファに座っていると、
満さんがペペロンチーノとビールを出してくれた。
各2人分、テーブルに並べられる。
「作り置きしたものを温め直しただけですが、
 よかったらどうぞ」
「ありがとうございます」

乾杯し、缶ビールをぐいっと煽る。
菅生さんとのことで緊張していたんだろう、
冷えたビールをほとんど飲んでしまった。
一旦は休憩し、再び煽ったら缶が空になった。

満さんがビールを持ってきてくれて、
おかわりどうぞ、と笑いながら出してくれる。
俺は照れながらそれを受け取った。

2本目のビールを一口飲み、パスタを食べる。
オルテンシアと同じ味がした。

「ぺペロンチーノ美味しいですね」
「前にオルテンシアへきた時、
 これをオーダーしていましたよね。
 好きなのかなと思って作ってみました」

そう言われ、俺は思わず真っ赤になった。
まさか、俺がオーダーしたものを覚えていたとは。
あの時は他にも、晋平と彰彦が注文した、
カルボナーラやクリームパスタもあったのに。

恥ずかしくて嬉しくて、鼻の頭を掻く。
「‥そうですか‥ありがとうございます」

あっという間にペペロンチーノを平らげた。
胃にぴったりの量だった。

「ご馳走様でした」
「お粗末様でした」

既に満さんは皿を平らげている。
ビールも4本目のせいか、頬がほんのり赤かった。

礼の代わりにテーブルの上を片した。
と言いながらも皿をシンクに入れたのと、
空の缶をごみ箱に入れただけ。
満さんがそれだけでいいって言うからそうした。

片付けが終了し、俺はまたソファに座る。
すると、隣に満さんがやってきて肩を抱いてきた。
「舞斗君」

脳に響く甘い囁き。
それを耳に焼きつけて隣を見る。

目を合わせ自然に唇を重ねる。

そして、ぎゅっと抱き締め合った。

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