BLUE BIND
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Author:水色
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僕達の体育祭 (8)
青い空を見上げて2nd (48)
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風のように遥かに (39)
魚心あれば水心 (6)
雲の上の輪廻 (4)
その雪景色窓辺より (42)
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星が刻んだ未来さえ (69)
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青い空を見上げて3rd (70)
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蒼空と流星の狭間 (30)
見知らぬとこで七色が (42)
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髪を失った方へ髪を寄付している
NPO団体のホムペです。
水色も伸ばして寄付する予定です。
ジャパンヘアドネーション
これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 星が刻んだ未来さえ 60 ]
2011-02-18(Fri) 06:25:40
穏やかに笑っている、菅生さん。
セックスの時のおかしさなんて感じられない。
それに安心しながらありがとうという言葉に、
俺は首を横に振る。
頬を赤らめながら口を綻ばせると、
菅生さんの携帯がメールを受信した。
チェックして真顔になった菅生さんだったが、
諦めたように笑う。
「こんな立場ではないが、
どうかこのお願いを聞いてもらえないかい?」
真っ直ぐに俺を捉える、真摯な眼差し。
こんなにもいい顔でおかしなことを言うはずがない。
そんな確信があり、俺は無言で頷く。
菅生さんは安堵したのか、ほっと肩の力を落とした。
「先にカフェを出ていくから、
ここに10分間残ってほしいんだ」
それきりもう俺と会わないつもりだろう。
菅生さんはそう決心したような表情をしている。
俺は、静かに頷いた。
すると、菅生さんは感謝するように微笑んだ。
「会わないって約束を破ってごめんよ。
今後一切、マイト君には関わらないから。
それじゃあ、さようなら」
菅生さんが、ブレンドを少し残して立ち上がった。
このまま別れて終わりになる。
それでいいのか。
いいのかなんて判るわけがない。
判るわけがないけど俺はどうしたいんだ。
俺は、伝票を取った手首を掴んでいた。
振り返った驚き顔に、何も考えずに俺は言った。
「またどこかで会ったらお茶しませんか?」
そうだ、これでいいんだ。
いつかまた、どこかで会った時、
元気なのかどうかだけでも確認できれば。
形はどうあれ縁があったから会うことができた。
そういうのを大切にしていきたい。
例えそれがガキっぽい考えだとしても。
「いいのかい?」
「はい」
「マイト君は本当に優しいね。ありがとう。
それじゃあ、またいつか」
「はい。またいつかどこかで」
菅生さんは微笑んで、カフェを去って行った。
怖いこともあったけど俺はこれでよかったと思う。
さて、冷めたブレンドを飲みながら、
いつものように暇潰しにテトリスをやろう。
俺は携帯を手に、テトリスをプレイする。
ブロックが重なってきた頃、店がちょうど混んできた。
そろそろ約束の時間にもなる。
ブロックがグレーに染まってエンドマークが出ると、
横からこう声をかけられた。
「ここいいですか?」
相席を求めるほど店内は混んでいた。
俺は携帯を畳み、慌てて立つ。
「あ、はい。俺もうここ出ますから」
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