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  [ 星が刻んだ未来さえ 64(R18) ]
2011-02-24(Thu) 07:10:45
舌が痺れるほど絡め合わせた。
お互いがここにいるんだと確かめるように。
顔を離すと涎が垂れた。
これは逆切れなのか、
満さんを見てなぜか怒りが沸いてきた。
「イヤだって俺言ったのに。
 どうしてキスするんですかっ」

きょとんとしてから、満さんがくくっと笑う。
何だかバカにされた感じがして、俺は更に怒る。

「笑われるようなことを言ったつもりはありませんっ」
「すみません。まさかそう言われるとは思わなくて」

言うと満さんは、目を細めてずいっと俺に迫った。
「キス、そんなにイヤでしたか?」

イヤなはずないでしょう、という自信のある発言。
その余裕たっぷりの表情にも、また少し腹が立った。

「イヤでしたっ」
「おや、どうしてですか?」
「満さんのことをもっと好きになるからですよっ」

怒りながら言うとまた笑われた。
笑顔がふと真顔になり、そのまま再び顔を近づけてくる。

キスなんかで許してやるもんか。
隠してた思いを暴かれて、それを怒ったら笑われて、
こっちはマジで腹が立っているんだ。

しかもその挙句に両思いだなんて、ふざけている。
ふざけているし都合がよすぎるのに、
それをどこか喜んでいる俺がいるのも確かだった。

俺はもう抗うのを諦めて、満さんに抱きついた。
すると、シャツに手が入ってきて胸を撫でられた。
もしかしたら、ここでする気なんだろうか。

「あの、ここでするんですか?」
「舞斗君と今すぐにでも繋がりたいんです。
 ここでしてはいけませんか?」
「いけなくはないですけど‥ん‥っ」

言い終わらないうちに肌を晒され、
露わになった突起を舐められた。
舌でころころと転がされ、立て続けに軽く吸われる。

「はっあ、あ‥っ」
「辞めてしまったら舞斗君も辛いですよね?」
「そうですけど‥あ、うっ」

だけど、こんなところでも誰かがくるかもしれない。
誰かにこんなところ見られでもしたら生きていけない。

「大丈夫ですよ舞斗君」
「え?」
「ここには誰もきませんし、
 きたとしても私が守ってみせます」

どうやって守ってくれるのか判らないけど、
満さんにだったら任せておけばいいか。
きっとどうにかしてくれるはずだ。

目の前にある頬に唇をつけると、満さんが見つめた。
そのまま顔を近づけてキスを再び交わす。
温かくて柔らかい唇が、離れてからこう言った。

「舞斗君、ずっと傍にいて下さい」

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