BLUE BIND
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水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて3rd 7 ]
2011-04-07(Thu) 07:25:34
笹崎侑津弥
目の前で松田教頭が俺を見る。
そして、じとっと雑誌と見比べた。
「間違いなくこれは笹崎君ですか?」
「‥はい」
「そうですか。どうしてこんなことに?」
こうなった経緯を説明してくれたのは、
井出にさっき説明をされた結城であった。
説明に俺だったら5分は使うのに、
結城はたったの1分くらいで説明をしてくれる。
それが終わると、教頭は静かに雑誌を閉じた。
「笹崎君は、これからどうするのですか?」
「‥どうするって何がですか?」
「今後こういう活動をするのか、という意味です」
「‥ま‥まさかっ」
教頭の質問には全力で否定した。
こんなのたまたま掲載されただけだろうし、
俺にモデルなんて勤まらないし、する気もない。
気軽にバイトみたいな感覚でモデルができるなら、
楽しそうだしやってみたいかもって思うけど、
ここでそれを言うのはさすがに止めておく。
俺の否定を聞き、教頭は困った表情を見せた。
「こちらとしては家庭の事情を理解していますから、
どんなバイトにも関知はしませんけど‥」
けど、の続きが気になる。
バイトするなら、コンビニとかスーパーとか、
学生らしい無難なもので、ということか。
教頭は、息を吐きながら肩を落とした。
「とにかく、またこういうことがあれば、
先にきちんと言ってきて下さいね」
「‥はい。判りました」
俺の隣で、無言で一礼する担任の結城。
つられて俺も頭を下げてから、結城と共に部屋を出る。
教室にむかう途中、結城かこんな質問をしてきた。
「俺だけにはちゃんと言ってもらおうか。
笹崎は将来、モデルとかになりたいのか?」
「‥俺なんかじゃムリだしなる気もありません」
「ふむ。それじゃあ進路はどうなんだ?
大学に就職、今のところはどう考えている?」
「‥税理士とかに興味あります」
元から数字は好きで、中学の時から理数は良かった。
そのせいもあって、高校にきて簿記をやって、
マーケとかの商業の科目が得意になっていった。
だったら税理士とか目指してみれば、
ときっかけをくれたのは、ジョーの一言だった。
安定しそうな仕事でいいな、と俺はそう思った。
だからこそ、さっきの質問に本気で回答したのに、
結城はびっくりした表情をしている。
今にも目玉が出そうな、そんな顔だった。
「それは本当なのか!」
「‥い‥いけませんか?」
「いや、いけなくないぞ。そうかそうか。
誰だってやる気さえあれば何にでもなれる。
笹崎もしっかり頑張れよ」
こくりと頷くと、結城は満面の笑みを見せた。
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