BLUE BIND
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実は私、献血大好きなのです。
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体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて3rd 23 ]
2011-05-04(Wed) 04:15:39
阿久津城
ウツミは自ら教頭室へ行ってしまった。
やれやれ、これじゃあポスターについて、
クラスメイトに迫られるのは俺になるじゃないか。
でも、ウツミはそこまで考えてないだろう。
案の定、教室ではマキやら井出やらが、
待ち構えていたのか俺を見た。
多数の視線に、軽くホールドアップした俺は、
先手必勝、ではないけど訊ねられる前に、
こっちから説明してやった。
雑誌の影響で、バイトでモデルをやってみないか、
と誘われてポスターを撮ったこと。
ポスターはもっと小規模の掲載になるはずで、
ああなるとはウツミ自身判らなかったということ。
俺もウツミもポスターのことはさっき知ったばかりで、
状況がこれっぽっちも把握できていないということ。
ウツミはそれを説明するために教頭室にいるということ。
今後またモデルをやるかどうかはウツミ次第だということ。
俺達はとりあえずウツミを見守るしかないだろう、
とも付け加える。
すると、クラスメイトや、井出やマキの雰囲気が、
ほっと柔らかくなったような気がした。
「仁志君や荒本君と、同じこと話してたの」
「ウツミのことだから何も考えてなさそうだけど、
それでも俺達は応援しようってな」
「大切なクラスメイトだからね笹崎君は」
井出、マキ、荒本の台詞に、
クラスメイトが同意するように微笑んでいた。
手を下ろしながらにこりと俺も笑う。
俺もウツミもクラスメイトに恵まれている。
教室のこの風景、ウツミにも見せてやりたい。
クラスがこの調子なら教頭にも応援されたりして、
なんて思っているとウツミが戻ってきた。
やっぱり、教頭からもバイトについて応援されたらしい。
そして、ウツミは真剣な表情で相談してきた。
「‥ジョー、サインてどう書けばいい?」
「サイン?どうして?」
「‥有名になったら教頭がサインくれって。
こんなのバイトだし有名になんかならないのに、
やっぱりサインってなきゃダメ?」
あれだけポスターが街をジャックしたというのに、
有名ではないとまだ戯言をほざいている。
ウツミは、事態がどんなものかを理解していない。
驕りがないと言えば聞こえはいいが、
鈍感と言うかこれはあまりにも天然と言うか。
俺はそんなウツミに笑ってしまった。
そして、すぐにハグしてキスしたくなった。
だけど、教室ではさすがに自粛した。
その代わり、肩に腕を回す。
じゃれ合いを装い、ぐりぐりと顔に頬を押し付けてると、
マキが反対側から、ウツミの肩に腕を乗せる。
俺とマキに挟まれて、ウツミは嬉しそうに笑った。
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