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  [ 青い空を見上げて3rd 25(R18) ]
2011-05-07(Sat) 04:35:42
阿久津城


ウツミは青柳さんへの返事を、その日の夜にした。
ギャラは以前の2倍あるらしく、
さすがのウツミも目を大きくしていたっけ。
対談が掲載される雑誌の売上によって、
今回みたいにギャラの上乗せもあるみたいだ。
それを聞いた時、何か企むような顔で笑ったのを、
ウツミはきっと気付いてないだろう。
俺はそれを見て、なぜだか背筋がぞくりとした。

ちなみに、俺の同行の件は、
青柳さんはすんなり了解してくれたという。
ただし、伊吹へサインを強請るような友達はNGだからね、
という念を押された。
俺はそんなにミーハーじゃないと呟いたら、
伊吹ってどういう人物なのか、とウツミに訊ねられた。

たぶん、4年前くらいからモデルとして活躍している。
色んな雑誌の表紙を飾ったり、
有名ブランドのファッションショーにも出演したりして、
世界でもかなり有名なはずだ。
けど、メディアに疎ければそこまで知らないだろう。
ウツミには、すっげ有名なモデルだと説明しておいた。

ちなみに撮影は1週間後の日曜にあるらしい。
詳細の全てを風呂で聞きながら、
俺は、ウツミの顎をかりっと噛んだ。

「‥痛い」
「俺の跡、ここにつけてる」
「‥何で?」
「ウツミは俺のだから」
「‥当たり前だろ。やっぱバイト反対なんじゃん」

ウツミの問いに答えなかった。
だって、ウツミなりに色々考えてバイトしてる。
止める権利は俺にない。

でも、雑誌やポスターでウツミが注目されると、
やっぱり多少の嫉妬はする。

ウツミは俺のだから見てほしくない、と思う。

それに加えて、今度は伊吹と対談だ。
ウツミが俺から離れて、どんどん有名になっていく。
だから、ってわけじゃないけど、
今度はウツミについていこうと決心した。

俺、ウツミのマネージャーだったらいいのに。
そうすれば、ずっと一緒にいられる。
なんて叶わないことを考えてみて、溜め息。

そう言えば、モデルのバイトはいいとして、
ウツミはプロダクションと契約というものをしていない。
仕事の依頼や、ギャラは、青柳さんから直接くるだけ。

普通はきちんと所属しないと仕事ないんじゃないか。
ウツミに訊ねると、きょとんとされた。

「‥そうなのか?俺そういうの知らなかった。
 青柳さんに今度、ん、あ、聞いて‥みる‥っ」
ウツミは俺に胸を舐められながら、甘声でそう返事をした。

「ん、覚えてたら聞いてみて。
 それより、ウツミのここに挿れてもいいか?」
柔らかい入口を指先で撫でると、ウツミの体が震える。

湯の中のソレはすっかり反り返っている。
いつもは白い色したウツミのも血を滾らせて、
ぱんぱんに破裂しそうなほど勃起させていた。
時々、ソレはひくりと揺れている。

ウツミは答える代わりに、湯船を出てから背中を向けたまま、
棚に置いているローションを手に取った。
にやりとしながら、俺も湯船を出る。
そして、ローションをウツミの後と俺自身に塗りたくった。

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