BLUE BIND

BL小説ブログ。危険を感じた方はお逃げ下さい。
  [ 青い空を見上げて3rd 40(R18) ]
2011-06-10(Fri) 21:20:56
阿久津城


「ところで、笹崎君、何でバイトを始めたのかしら?」
電話で母さんの疑問を聞きながら、
俺は蕩けるウツミの中に挿れていった。
ソファを力いっぱい握るウツミは、
唇を噛みながら声を堪えている。
その反動だろう、体をぶるぶると震わせていた。

「さあ、俺もそこまでは聞いてないや」
「仁さんとちょっと話したのよ。
 色々考えるようになる時期なのかしらって」

浅いところで腰をスライドさせる。
ここが慣れてから、ずんっと奥まで突いてやると、
ウツミは手で口を塞ぎながら背を仰け反らせた。
中がやんわりと締めてきて、俺も少しだけ顔を歪める。

顔を歪ませながらもいつもの声で訊ねた。
「色々って?」
「そろそろ進学について、考える頃でしょう。
 そうすると、そこに住むことも含めて、
 笹崎君なりにちょっと気遣うかもしれないわ」

それってもしやこの家を出て行くかもしれないってことか。

まさか、そんなことあるはずがない。

そりゃあ進学や仕事は別々かもしれない。
だとしても、ウツミがここを出て行くはずがない。

今だって俺にたくさん擦られて、
すっげ気持ちよさそうな表情をしてる。
声を堪えているだけ涙を流しながら、
はあはあと息を荒げているんだ。
そのウツミが、ここを出るなんてあり得ない。

俺はそんなことを考えながらも、
顔が険しくなっていくのを自ら感じた。
ウツミがそう考えてもおかしくないけど、
何かできる力なんてない。
そんなものあるはずがないんだ。

「まさかとは思うけど、念の為、
 あとでさり気なく聞いてみようか」
「そうして貰えると助かるわ。
 じゃあ、そろそろ電話切るわね。またメールするわ」
「うん。おやすみ、母さん」

俺は電話を切り、カーペットに置きながら言った。
「ウツミもう声出していいぞ」

ウツミは口を塞いでいた手を震わせたまま、
ゆっくりと外していく。
その仕草が可愛くて、俺は笑いながら腰を動かした。

「‥ふあ、あ、あああっ」
声をずっと堪えていた分、ウツミは大きく喘いだ。
血を滾らせたソレは真っ赤になり、
割れ目からたくさんの蜜が溢れてくる。
今にもイキそうな感じだ。

「ウツミ、どこが気持ちいい?」
「‥はっあ、んん、全部‥いい‥っ」
涙を流しながら俺を見るウツミ。

こんなウツミが、ここを出ることを考えている。
ウツミ、ここを出てどうする気なんだ。
俺とここに住むのが、イヤになったのか。

俺は腹が立ち、ウツミに楔を打ち込んでやる。
きつい一発だったのか、ウツミは己を扱いて精を放った。
なぜだか中で出す気になれず、
俺は珍しくウツミの腹に出してしまった。

次話へ 前話へ

お気に召しましたら一票お願いします。
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
青い空を見上げて3rd | TB:× | CM : 1
青い空を見上げて3rd 39(R18)HOME青い空を見上げて3rd 41

copyright © 2024 BLUE BIND. All Rights Reserved.
  
Item + Template by odaikomachi