BLUE BIND
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髪を失った方へ髪を寄付している
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水色も伸ばして寄付する予定です。
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて3rd 44 ]
2011-06-19(Sun) 12:55:40
笹崎侑津弥
着いた先は、スタジオのあるビル。
ここは入るのにセキュリティとかは無かったし、
階段のところにいれば雨宿りにもなる。
エレベーターがあるんだから、
きっとここを誰も通らないだろう。
コンクリートに囲まれたビルの中で、
雨の音しか耳に入らない。
すごく静かで、リラックスできる。
階段に座って携帯を開く。
俺は、携帯は持ったけど電源を切っていた。
ジョーから着信あったら困惑するからだ。
今はジョーと話したくない。
「‥はあ」
溜め息が、明らかに重い。
だけど、よかった、ここを知ってて。
ここだったら雨風凌げるから一晩いられるかな。
「‥はあ」
大人になってもジョーと一緒にいたい。
俺はそれだけを考えていた。
そのためには、どうしたらいいか。
進学とか仕事とか別々でも、帰るとこが同じなら、
ジョーと離れなくて済むだろう、と俺なりに思った。
このバイトなら、願いが叶う。
そして、こんな事態になった。
「‥はあ」
口を出るのは溜め息だけ。
その時だった。
かんかんと、誰かがこの階段を降りてきた。
何だってこんな時に。
エレベーターあるんだから、そっち使って降りろよ。
って、ここにいる俺も俺だけどさ。
寝たふりでもしたらやり過ごせるかな、
なんて、壁に凭れて目を閉じる。
俺の横を、誰かが降りるのを感じた。
「あれ、スウ?」
その声に目を開けると、そこには伊吹さんがいた。
初めて会った時のように、キャップとサングラスをしている。
伊吹さんは、驚きながらそのサングラスを外した。
「‥伊吹さん」
「やっぱりスウか。どうしたんだよ?
うわ、お前めちゃくちゃ濡れてんじゃん。
これじゃ風邪ひくっての」
いいんです、と口に出さずに首を振る。
すると伊吹さんは、ブランドのメッセンジャーバッグから、
皺になったハンドタオルを出し、俺の顔を拭う。
「ほら、これで少し拭いとけ」
伊吹さんの対応に、つんと鼻が痛くなる。
うるっとして、涙がじわりと溢れかけた時、
四葉さんと桂馬さんも、そこに現れた。
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