BLUE BIND
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これは皆様もご存知のはず。
実は私、献血大好きなのです。
いつも400取ってもらってます。
体力的・時間的に余裕のある方々、
ぜひご協力をお願い致します。
日本赤十字社
寄付や献血を、行ったり訴えることが、
キレイ事に見えても構いません。
必要としている人がいるのは確かです。
実質的な行動はなくとも、
こういうのがあるということを、
知ってもらえるだけでも嬉しいです。
お読み頂きありがとうございました。
[ 青い空を見上げて3rd 52(R18) ]
2011-07-05(Tue) 08:00:58
笹崎侑津弥
何がどうなったのか判らなかった。
頭は真っ白で。
体はどこも動かなくて。
それでも唯一判るのは、唇から伝わる温もり。
俺は今、キスされている。
クレウスでさえ、狙ったのは頬からだった。
唇を狙われそうでも俺は避けられた。
でも、今のは違う。
いきなりこられて避けようがなかった。
ぬる、と舌が入る。
そこでようやく、我に返って顔を背けた。
「‥やめて下さい」
「どうして?スウの傷を俺が舐めてやるよ」
「‥いいです‥く、うっ」
伊吹さんは俺よりも腕力があった。
どんなに腕に力を込めても、体をどうしても離せられない。
ジョーにしか許したことのない唇が、
他人の温度で、少しずつ汚されていく。
舌を捉えられて体が凍る。
混乱してきたのか硬直してしまった。
すると、キスを中断して伊吹さんが耳打ちした。
「キスしたことは取り消せないんだから、
ちょっと楽しんでも損しないって。なあ?」
そして、またキスされた。
言われてみればそうかもしれないと思った。
確かに、もうキスはしてしまった。
事実を今更、どうやっても取り消すことはできない。
それに、伊吹さんの舌使いが、すごく上手かった。
歯茎や上顎を、つるりと舐め回されて、ぞくぞくした。
もう、どうなってもいいかな。
ちょっと楽しんでも損しないよな。
舌に合わせて舌を動かし、伊吹さんを味見する。
やりなれてる感じのする濃いキスだった。
しばらく舌を絡み合わせていると、
伊吹さんの右手が、俺のシャツに触れた。
そのまま胸を撫でられ、尖った乳首を擦られる。
思わず震えて、しかも声まで出た。
「‥ん、あっ」
「こういうのは始めてじゃないだろ?」
伊吹さんの言葉に、俺はこくりと頷いた。
真っ白な頭の中が、少しずつ黒くなる。
そこに浮かぶのは、俺の名を呼び、
いつものように笑っているジョーの顔。
ここで何してるんだろう俺。
ふと気付くと、キスが終わっていた。
しかも、伊吹さんが心配そうな表情をしている。
それが歪んで見える。
俺はこれまでにないほど泣いていた。
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