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  [ 青い空を見上げて3rd 68(R18) ]
2011-08-05(Fri) 06:10:15
笹崎侑津弥


ふと目を覚ます。
窓にはカーテンが引かれていなくて、
外の暗さがイヤでも目に入る。
どうやらまだ朝じゃないらしい。

と、外を見ていたらこほんと咳が出た。
喉がひりひりして痛い。
もしかして、俺ちょっと喘ぎすぎたのか。
そんなことを考えて思わず赤くなった。

いや違うだってあれはジョーが悪い。

昨夜は結局、かなりの回数をやった。
俺なんかラストはほとんど出なかったんだぞ。
腰もそれなりに痛いけど、イキすぎたせいか、
とにかく頭がぼーっとする。
それなのに、ジョーはあんまり抜いてくれないし、
しかもすぐ硬くなって俺にあんなに。

って、もうそれを思い出すのはやめよう。
キリがないし考えるだけでどっと疲れてくる。
考えを消すよう、俺は少しだけ首を振った。

喉も乾いたしキッチンで水を飲もう。
体をよいしょと起こそうとして、何だか違和感を感じた。
その先を見ると、両手がまだリボンで拘束されている。

ジョーってば懲りないな。

こんなのしなくても、俺はどこにも行かないのに。

心の中で、ぶつぶつと文句垂れながら、
俺は口を使い、青いリボンを解いた。
隣のジョーを起こさぬよう、ベッドを降りる。

静かな廊下を進んで、キッチンへ向かう。
冷蔵庫のスポーツドリンクがすごく美味かった。
からからに渇いていた喉が、やっと潤される。

トイレで用を足してからジョーの隣に戻った。
そして、青いリボンを見つめる。

俺がどこかに行きそうで怖いだってさ。
イミテーションで、あんなに気分悪くなったんだ。
もう、俺はジョーなしでは生きられないんだ。
そんなことも判らないのか。
こんなもので縛りつけなくたって俺はとっくに、
ジョーのものになってるのに。

ぎゅっと目を閉じた。
それから、眠っているジョーに静かにキスをする。

このリボン、どうせならこうしてほしい。
なんて、にやにやしながら、青いリボンを結ぶ。

結びに満足した俺は、再び寝た。

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